2013年12月29日

アメリカの姿勢をあぶり出すことができた【靖国参拝】

ことなかれ主義の人から見れば、こんな時期に突発的に【靖国参拝】をしやがって!! ということなんだろうが、自分もそういう思いはありますが(笑) これは最近の中韓の動きの流れの延長線で計算づくでやったことで、アメリカの「失望感」も想定外のことではなく、その反応を見て安倍首相も「やっぱりね」と思っていることだろう。

中韓の動きの流れとは、尖閣諸島をきっかけに反日感情が高まり、中国は東シナ海に「防空識別圏」を設定、韓国は自衛隊に「弾薬要請」をしたにも関わらずしていない声明。なめられたものだ。

中韓は、反日運動を政治的に利用してきた経緯があるが、どちらも弱ってきている経済力のリスクを考え、反日運動の強い高まりを現在は抑制している。これが本当の国民感情ならば、政府の抑制などそっちのけで暴走するはずだが、【靖国参拝】でも政府的な強気な発言は繰り返しているが、国民感情的な反日運動は様子をみながらコントロールしているのが現実だ。

ヨーロッパ・アメリカからの視点からすれば、こっちも経済的な不安を拭い去れない状態にあり、アジアのことはアジアでやってくれというのが実情だろう。ヨーロッパ・アメリカにとって一番都合のいいことは、中韓がそれなりの力をもって、日本と均衡を保って、日中韓が抑止しあいながら、ヨーロッパとアメリカの脅威にならないこと。特にアメリカはそうだ。最近のアメリカの中韓への歩み寄りは、いずれ息を吹き返す日本への均衡を保つための行動で、再びジャパン・アズ・ナンバーワンにならないためにとってる策のようにも見える。

日米安全保障条約は、アメリカが社会主義色が強かった中国・ソ連対策に結んだもので、崩れ社会主義と崩れ資本主義を融合した中国、国家崩壊したロシアの時代には、あまり意味もなく、中国と少しは話し合える状態になった今は、日本と結束して対中威嚇をする必要もあまりない。ただ、中国がアメリカを超えて、経済的にも軍事的にもナンバーワンになってもらっては困るので、日米安全保障条約を捨てるわけにもいかない渋々状態が続いている。

今回の安倍首相の【靖国参拝】はこの均衡を壊した行為だった。

中国は怒り、韓国も怒り、アメリカ、ロシア、ヨーロッパも失望する。

しかし、各国の本音は「もう日本を政治的に利用することができなくなった」ことの決定打であり、かなりマズイこと。

もうすぐ経済的に破綻をきたす中国・韓国の救済のために、中韓はもちろん、アメリカも日本を利用することができない。

対話を拒否してきた中韓を助ける理由は日本にない。

戦後の弱腰外交とさよならをし、アメリカの言うことを従順に聞かなくなった日本はアメリカにとってかなり不都合なんだろう。

ニューヨーク・タイムズなんかは実現するわけもない、日中、日韓のトップ会談を要望していたりする(笑) なんて空想家なんだろう。

中国、韓国は日本を嫌い、アメリカは日本に失望する。

これが強い中国、強い韓国、強いアメリカである時は大問題だ。

しかし北朝鮮にも寝首をかかれ弱まる中国、大恐慌前の韓国、自信を失っているアメリカである今は、日本にとって、よく計算された良き一歩であると思う。さらに中・韓・アメリカは政治思想的に一つに結束することはありえない。

ようやく、日本も脱アメリカの時が来たのかもしれない。

それがいいことか、悪いことかはわからないが、言われっぱなし、お金払いっぱなし、の日本よりはいいことなのではないかと思う。

今、やはり信頼できるメディアはマスコミではなく、ソーシャルメディアの意見群だ。

いろんな教育に毒されず、自立した意見を放っている安倍首相のFacebookコメントに書かれている意見が、素直にうなづける。

https://www.facebook.com/abeshinzo




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30数年広告畑で畑を耕しています(笑)コピーライターでありながら、複雑系マーケティングの視野からWebプランニング、戦略シナリオを創発。2008年2月より某Web会社の代表取締役社長に就任。snafkin7としてのTwitterはこちらからどうぞ。Facebookはこちらから。
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