2012年03月04日

昔のソーシャルメディアはどこにあったか…

最近、人と会う度に昔話に花が咲くのだが、話しているうちに、なんだかネットのなかった時代を振り返っていることが多いのに気がついた。逆にネットのあった時代でも印象深いのは、ネットを通して、実際に人と会った時間であることが多い。最近では、「ブロガーズ・ネットワーク翼」の関西オフ会で、不思議なもので会ってしまった人のブログ記事は、良し悪しではなく、「あぁ、あの人、今こんなこと思ってんだ」みたいな感じで必ず読んでしまう。会ってない人のものは、よっぽど興味のある内容でないと読まないことになっている。

インターネットの時代に、会ったか、会ってないかが基準になっているのはとても窮屈な感じがするのだが、よくよく振り返ると情報だけでシャワーを浴びても、ただその情報を知るだけで何も残っていないことの方が多い。

インターネットのある時代の方が、人と会う機会は増えていそうなものが、実は違ったりする。週刊文春の萬流コピー塾に参加していた時は、頻繁に東京にいったり、大阪で塾生と会っていたし、何をしゃべっていたか思い出せないが、楽しくしゃべりこんでいたことを思い出す。また、仕事まわりでも、コピーの他流試合みたいなものがマンションの一室で行われ、よく参加したりしていた。

ネットもメールもない時代の方が、やたら集まっていた印象がある。裏を返せば、ネットもメールもない時代だから会うことがコミュニケーションなのかもしれないが(笑)

そうして、さらに学生時代まで遡ると、「ぴあ」の各ページの記事の上欄に情報交換ページあって、この場所で、売ります、買います、メンバー募集がなされていて、このコーナーで知り合った人の数も多かったことに気がつく。ここがきっかけで何年間付き合ってた、というパターンもある(笑)情報がリアルタイムに交わせないので、自然な流れで会ってしまってたような気がする(笑)

そうした場所は雑誌の情報欄だけでなく、例えば下北沢のNOISEという茶店バーの掲示板であるとか、そういったリアルな場所にもあったし、やたら世話好きなマスターやママが人を紹介してくれもした。まぁ、エリアは狭いが、楽しい交流はいっぱいあったような気がします。

近頃ふと思うのが、facebookやtwitterで日本中、世界中の人とつながるチャンスは転がっているんだけども、なんか希薄感があるんですよね。それはこっちが歳くっちゃてるだけかもしれないが…(笑)

ある人と話していて、「ぴあ」の記事上スペースの情報欄を思い出した、ということなんですが、それはそれでとても楽しかったなぁと…

ネットの時代にしかできないつながりがあるように、ネットのなかった時代にしかできないつながりもあったような…。今さらそんなこといっても仕方ないんだけどね。

ただ、ネットは自分の中の半分くらいにしておくのがやっぱりバランス的にはいいなと思うこの頃です。

トラックバックURL

コメント一欄

2. Posted by 鍛冶哲也   2012年05月06日 14:30
4 コミュニケーションとしてみた場合、リアルとネットとの違いって何なんでしょうね。

実際に会って話す時って、1時間とか2時間とかまとまった時間をとりますよね。わざわざ会うんだし。

ネットは非リアルタイムなんで、短時間で濃密なコミュニケーションはとり難い気がする。チャットだったらそんなことはないんだろうけど。

SNSのコミュニケーションは時間があく。その分、密度として薄い感じがする。

たぶん、理由はひとつじゃないんだろうと思うんですけども。

ネットを介したコミュニケーションは会話よりむしろ手紙のやり取りに近いのかもしれません。
1. Posted by みや   2012年03月09日 00:11
ツイッターやフェイスブック・・・・。
コミュニケーションの「実感」に飢えている今日この頃です。

みんなどうなんですかねぇ。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
tora7
snafkin7
30数年広告畑で畑を耕しています(笑)コピーライターでありながら、複雑系マーケティングの視野からWebプランニング、戦略シナリオを創発。2008年2月より某Web会社の代表取締役社長に就任。snafkin7としてのTwitterはこちらからどうぞ。Facebookはこちらから。
最新コメント
月別マーケティング