2011年11月03日

今年という年はなんだったんだろうな…

ゴマキ

SPAなどで後藤真希の対談を読んでいたが、結構、世の中を客観的にみつめていて、自分を表現したいけど、表現できないジレンマなども語っていた。本人がとった結論は年内で活動休止だが、この判断は意外とまわりが見えてるなという判断かなとも思う。最後の握手会でみせた涙は本当の涙であり、アイドルだけでない「個」の心情という意味で広くつながる涙だと思う。

今年はテレビに注目していくと年初に宣言したこのブログだが、AKB48の旧メディア興しどころか、旧メディアの確信犯的な構造が目についた一年だった。

典型的なのはNHKだ。公共的な放送といいつつ、時々特定企業の利益につながるような特集を組んでいることがある。ということは広告代理店との関係が濃くあるということだが、音楽番組などでのAKB48の過度な露出は、電通さんを彷彿させるわけですが(笑)一旦そういう眼で見始めると、なるほどなぁというくらい演出されている。K-POPとのセットも同じくで、何もフジテレビだけではない。日本テレビ、テレビ東京、他の局も含め、特色がなく同じ構造になっている。

この不況下、スポンサーを束ねている強みだろうが、それぞれのメディアの個性はほぼなくなったと言っていい。それは何も旧メディアだけではない。ネット広告でも大きな予算が動くものは、広告代理店が牛耳っている場合が多く、Yahoo!ニュースの偏りを見れば一目瞭然だろう。アクセスが上がるからとは思えないほど、くだらないAKB48関連の記事が多すぎるほど汚染されている。

これらは一体何かといえば、安上がりなアイコンであって、AKB48グループにしても、K-POPグループにしても数は多くデラックスに見えるが、低予算で運営できる素材。芦田愛菜ちゃんだって、そうだ。天然で可愛いし誰からも好感を持たれる割に低予算で設定できる素材。NHKは全国版の宣伝媒体としてかなり有効であって、ここで知名度をあげていけばCM活用などで、価値高く収入になる。というのが本当のところなんだろう。

だから、AKB48自体の実体に意味はない、K-POP自体の実体に意味はない、芦田愛菜ちゃん自体の実体に意味はない、という変則的な見方をすれば(笑)メディアは安上がりなアイコンを上手に使う時代が来たんだなぁ。そうでなきゃ、やっていけないんだなぁ、と情けなく納得できる構造だけがよく見える。

今年は、それが今まで以上によく見えるようになった一年だった。

そしてこの安上がりなメディア構造は新旧含めて当分続くんだろうな…

ということは、大震災、原発、放射能、豪雨、洪水、の真実にも近づくことができないばかりだけでなく、世界情勢、世界経済、日本経済の今についても真実に近づくことは到底できないということ。

その割り切りができたということが、今年の収穫ともいえる(笑)

大規模メディアの限界。
安上がりアイコンのメッキ剥がれ

ちゅうことで、考える「個」のブログ、考える「個」のつぶやき、考える「ソーシャル」な意見は、逆にとっても大事になってくるような気がします。安上がりなアイコンを愛してしまった人は仕方ないけど、まぁできれば、破綻を見つつ考えて行きましょうよと…(笑)

今クールのテレビドラマの視聴率が軒並みいいのも、不況ということもあるけど、割りきって客観視できる人が増えたと捉えたい。時代をみつめる材料ではあるからと…

後藤真希がメディアのステージから降りるのは大正解。流した涙も大真実。

1999年から後藤真希がやろうとしていた夢はもう今のメディアの中では実現できない。

考える「個」の出発を応援したい。

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コメント一欄

5. Posted by snafkin7   2011年11月11日 01:21
5 ゲンドウコバヤシさん

マナーのある方にはルールはないので、なんでも書いて下さい(笑)

山本彩ちんについては、会社のブログで絶賛してたりします(笑)
http://www.mcaweb.co.jp/main/2011/03/nmb48-d702.html

間近で会ったのは3回くらいですが、実物はTVやPVよりも数段可愛く、声をかけた時のレスポンスがもの凄く好感もてますね。目がキラキラキラキラ輝いている、それがいちばん印象的でしたね。その感じはカメラを通じては伝わらないものなんですね。

ダンスもシャープだし、頭のキレもシャープ。

おっしゃるように彼女の才能の領域はかなりあると思います。


4. Posted by ゲンドウコバヤシ   2011年11月11日 00:24
ここにコメントをするのはルール違反かもしれませんが、私、「山本彩」さんについて、少々高く評価しています。
TVに出ていても、共演者たちを観察しているような目をしており、さらに自身の仕事もきっちりしている。
11月7日のブログの文面の如才無さ。
彼女はただのアイドルには収まらぬ能力を持っているように見えてなりません。
個人的なことを書き並べてしまいましてすみませんでした。
周囲のファン陣たちは若過ぎ、知識の蓄積はできても、評価という意見はそっぽを向かれてしまうもので、ここしかなかったものでして。
それでは。
3. Posted by snafkin7   2011年11月05日 20:29
5 ゲンドウコバヤシさん
コメントありがとうございます。

年齢もあるんでしょうが、今週のFRIDAY(ゴマキ表紙)を見れば、いろんなグラビアの中で後藤真希は、抜群のオーラを出してますね。ドキドキ感が違います。
しゃべくり7で、オーラスイッチのON OFFが出来ると自慢してましたが、今は全開してますね。

低年齢のアイドル発掘は、後藤真希あたりから本格化したような印象があります。モー娘。にしても彼女が入るまではパッとしなかったですね。

活動休止するにしても、フツーの何々に戻るのではなく、ピンで考えたいということなんで、また何らかの形ででてくるでしょうね。日常ではオーラをOFFできるとしても、蛍光塗料みたいにまた自然に輝いてしまうくらいのキツイオーラだと思います。
2. Posted by ゲンドウコバヤシ   2011年11月05日 18:40
ゴマキ、現代日本には過ぎたクオリティーだったんですかね。
ダンスパフォーマンス、歌唱力、ルックス。
どれとっても一流なのに。
家族はずいぶんなようでしたが。
あの涙、悔し涙に見えました。
まあ、あくまでも個人的な感じ方に過ぎないんですけど。
私、Kの皆さんが皆同じ顔に見えるんで、どれだけ凄いパフォーマンスをされても感ずるものがないんですよ。
ゴマキはKの方々に匹敵するものを持っていると思うんですが。
残念です。
ゴマキが実力見せれない、現状が。

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30数年広告畑で畑を耕しています(笑)コピーライターでありながら、複雑系マーケティングの視野からWebプランニング、戦略シナリオを創発。2008年2月より某Web会社の代表取締役社長に就任。snafkin7としてのTwitterはこちらからどうぞ。Facebookはこちらから。
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