2011年09月13日

桐谷美玲 in うさぎドロップ

mireiうさぎドロップの映画版は、実写とムービーならではの特長を考えぬいたとてもいい映画だった。また松山ケンイチと芦田愛菜という設定キャラと設定シーンに太く同化できる天才が共演し、日常をテーマにしながらもかなりスケールの大きい作品になっていたと思う。アカルイミライ以来、気になる人物だった松山ケンイチは、いつのまにかモデルから日本を代表する素晴らしい役者に成長した。シングルマザー役の香里奈もモデルあがりだが、いつのまにか味のある役者に成長している。この二人はたまたま出発点がモデルであって、おそらく演じる素質はもともと充分にあったのだろうと思う。

この映画に私の好きな池田成志が課長役で出演してるのにも感動したが、池田成志のことを語ると、本題からどんどんずれていきそうなので、これでやめておく(笑)

桐谷美玲はこの映画で松山ケンイチの妹役を演じ地味な役といえば地味な役なのだが、違和感なく演じるという意味ではベテランの多い役者に混じって、自然な演技をこなしていた。桐谷美玲はスタイル以上に「声」に特徴があるだけに、女優としての開花はそんなに遠くないように思う。その辺は「うさぎドロップ」よりも「乱反射」「スノーフレーク」で個性を濃く見せていたが、ストーリー的に甘い部分もあって全力投球とはなっていなかった。しかし「ランウェイ☆ビート」や「君に届け」「ジーン・ワルツ」「音楽人」あたりのまだモデルとしてのキャラに傾斜していた時よりも自然に演じることができるようになってきたのではないかと…最近の作品では成長を見ることができる。

ただ、モデル出身でも松山ケンイチと香里奈と比べると、体も細いが線も細い(笑)まだはまり役がきてないだけかもしれない。Seventeen猫目三人娘、佐藤ありさや武井咲と比べると女優としての可能性の幅は充分にあり、前にも書いたが、「荒川アンダーザブリッジ」の徹底したキャラづくりができるあたりを見ると、期待できる存在であることは確かだ。

Seventeen時代は「ゆるカワ」路線を開拓した桐谷美玲。「うさぎドロップ」の演技でも独特のゆるさで三枚目な部分も見せていた。現在という未知な部分も多く身につけている彼女だから、現在女性を自由に演じる役がくれば、役者でも新しい路線を開拓できるかもしれない。彼女にはやはり新しい何かを望んでしまう。美玲は未来形。がんばって欲しいものだ。

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30数年広告畑で畑を耕しています(笑)コピーライターでありながら、複雑系マーケティングの視野からWebプランニング、戦略シナリオを創発。2008年2月より某Web会社の代表取締役社長に就任。snafkin7としてのTwitterはこちらからどうぞ。Facebookはこちらから。
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