2011年08月01日

ブルマ公演やっちゃいましたの構造を解く

ここ最近の48グループの空回りは素晴らしい(笑)それはNMB48においても例外ではない。NMB48のデビュー曲「絶滅黒髪少女」初週オリコン1位でなければ、罰としてブルマ公演と設定され、ホントかウソかわからないが(笑)1位を獲得。そしてその後の劇場で、御礼サプライズとして「絶滅黒髪少女」1曲だけブルマ姿で踊ったとな…。

意味わかんねぇ。


そして、当然の反発の声に、メンバー全員からのお詫び告知。よかれとやったことがそうでもなかったみたいでお詫びいたしますと…。

これも意味わかんねぇ。

運営側がいちばん悪いのだろうが、あれだけ嫌がってたブルマ姿だから何故「できません!!」と言えないのか?そりゃ非力なメンバーだから言えないでしょうというのも正論だが、これやっちゃったら全て崩れることくらい、わからないんでしょうか。それか1位とれなかったらの覚悟が既にできてて、別に1曲くらいならと誰かのコメントのように「大盤ブルマい」したということか…(笑)

許すも許さないもファンの勝手だが、無茶苦茶ですね。

これらはフツーに考えればありえない発想だが、このポロリの構造は何かに似ている。そう、「刑事コロンボ」の劇中に出てくる饒舌な犯人に似ている。黙っていればいいものを、あれやこれや語りすぎてボロを出す犯人の姿に似ているのだ。何かをやってない人は絶対しゃべらない、絶対やらない行動を何かをやった犯人は必死で繕おうとしてやってしまう。今まで48グループの空回りは、サプライズ=ファンへの裏切りとはき違えてることからくるものだと思っていたが、今回の余計なサプライズを見て、これは、罪の意識を持ってる運営側が思わずやらかしてしまった行動なのだと思い始めている。

その罪とは何か?

ファンのことを第一と考えていない罪

最近の48グループの空回りサプライズの原因は、すべて予想以上に売れすぎてることからきているように思う。江口愛実にしても乃木坂46にしても、売れすぎているAKB48を内から外から切り崩すためのキャラとして設定されている。本来、売れすぎて憂う理由はないのだが、あまりに美化されて売れすぎていることに、ギャップを感じ、本当にファン主導になってしまうことの怖さを感じているのではないかと思う。

それはどういうことか?

今の時代、ファンと真剣に向き合わなければ、ヒットはないが、ヒットさせるためにファンと向き合ってきたが、ヒットするという目的が達成してしまうと、ファンと真剣に向き合うということは二の次になってしまう。ファンと真剣に向き合っているように見えたのは、ヒットさせるための条件を満たしたかっただけの話という本音が見えてくる。

ヒットさせるためには何でもする、のが第一であって、ファンと真剣に向き合うというのはその一環の一つだということだ。

これは何も運営側だけの問題ではない。メンバーもそうだ。ヒットさせるためには何でもする。ファンと真剣に向き合うことはその一環というのも同じだ。

こうやってみれば、ブルマ公演をやらなくてもいいのに、ブルマ姿になってしまうおかしな行動がよく見えてくる。

ヒットさせるために、ここまで覚悟があったと意志表示せずにはいられないのだ。ヒットさせるためには何でもするという罪をいつも持っているということだ。

この視点でみると、江口愛実の時に、平気で嘘をついた構造もよくわかる。

今までヒットさせるために何でもしてきたことに比べると、江口愛実の嘘くらい、何でもない。こんなことくらいで、裏切りどうのこうの騒ぐんじゃない。もっとえげつないこと、いっぱいやってきて今があるんだから…

というような麻痺状態ですね(笑)

大島優子や篠田麻里子の開き直りの発言、元メンバーの「裏切りと感じることは信じてたってこと?」とファンを小馬鹿にしたような発言はいろんなことを想像させる。

想像の中には中西里菜の発言も含まれる。

江口愛実の対極に中西里菜(やまぐちりこ)がいる。現実の鏡なのかもしれない。

そして乃木坂46の誕生。

ヒットを持続させるために設定されたキャラクター。

と同時にファンと向き合うことを初めから拒絶しているキャラクター。

このバトルは、ファンはどちらかというと観客だ。

劇場型ネット志向アイドルと旧型マス志向アイドルとの対決。

どちらにも勝利はないだろう。

何故なら、ある時、劇場型ネット志向アイドルに見えたAKB48も実は、構造的には旧型マス志向アイドルと何も変わらないからだ。

ファンのことを第一に考えるアイドルというのが、まず成立しない夢の夢のことなのか。

あるいは、一瞬でもそう見えたことに感謝すべきか。

秋葉原劇場から、江口愛実の写真が盗まれたという。この行為を運営側は信頼関係の裏切りだと主張する。しかし信頼関係をまず破ったのは運営側だろう。

売れすぎると、こうもいろんなことがドロドロになるもんだろうか。まともなマーケティングではありえない話だが…。

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コメント一欄

4. Posted by snafkin7   2011年08月14日 07:25
5 ゲンドウコバヤシさん

コメントありがとうございます。

しばらくいろいろ眺めていきます(爆)
3. Posted by ゲンドウコバヤシ   2011年08月14日 04:12
48グループの迷走、そろそろ巷の鈍感な方々にも伝わっていることでしょう。
最近、twitterで思い込みのひどいのにサブ垢だのなんだのと有りもしないことをごちゃごちゃと疑われ、面倒になってついっぷるから退会してきました。
gendoukobayashiだった者です。
もう、お気づきかもしれないし、興味もないかもしれませんが、みるきーとさや姉がやたらTV露出し始めてますね。
何か、闇の力が働いてるとか言われそうで恐ろしいですw
私も少々48グループ熱が冷めて来はじめています。
2. Posted by snafkin7   2011年08月02日 11:39
5 ぷーさん コメントありがとうございます。

NMB2期生キャプテン格のメンバーのプリクラ流出とか、チームNキャプテンの不在とか、なんかいろいろ続いてますね。

なんでもありのAKBでっせ♪〜だから別にいいとも思いますが…もう夢は見ない方がいいと思いますね。というか、見れないですね。

それでも応援する人はしたらいいし…でも、みんなそんなお人好しじゃないと思いますから…
1. Posted by ぷー   2011年08月02日 08:59
5 綺麗に整理頂きまして、
残念ながらそうなんでしょうね。

売れ続ける為に何でもする(メンバー)
とか
色々訳のわからない仕掛けを打つ(運営)
とか
それは、そもそも、従来型の芸能界にあったものであり、
そうではないもので築いた今のステータスであるという理解であれば、こんなことにはならないのでしょうけど。

今回のテーマのブルマについては・・・
ブルマは基本的に望まれていないのに、
ある意味、一位にしてもらった御礼に?ブルマになるとか、頭がおかしいとしか思えない。

完全に自己消化に入っている
残念ですね。

乃木坂戦略については、そもそも幼稚な考え方でファンをバカにしてるとさえ思います。


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30数年広告畑で畑を耕しています(笑)コピーライターでありながら、複雑系マーケティングの視野からWebプランニング、戦略シナリオを創発。2008年2月より某Web会社の代表取締役社長に就任。snafkin7としてのTwitterはこちらからどうぞ。Facebookはこちらから。
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