2011年01月02日
生放送をこなすか、こなさないか。

大失態をおかしたのは、AKBではなく局アナの方で、優勝者プレゼントの商品紹介のところで「三菱電機」のところを「サンヨー電機」と読んでしまっていた。失礼しましたの一言もなく、改めて読み返すことで逃れていたが、ここに生に対する緊張度の様子がうかがえる。
司会者はロンブーの田村淳で、こちらは生のスペシャリスト、「ショーバト」なんかでAKBグループとの絡みは多いから、絶妙なトークを展開していた。
肝心のAKBの方だが、日頃の劇場公演、週刊AKB、ネ申TVで鍛えられているのがありありで、のびのびと生をこなし、落としどころを確実にクリアして、番組が白けないように運んでいた。「すべり台クイズ」「運だめしジェスチャー」「SHIODOME障害物駅伝」「ガチでぶっちゃけ世論調査」「新春AKB詰め放題」となんだか懐かしい催しものが目白押しだったが、ウナギつかみだとか、マグロ解体ショーだとか、生ならではのシズルチックなものはそれなりに見せ場があり、昔の日テレの日曜日娯楽番組を彷彿とさせ、楽しいものに仕上がっていた。
また、あえてインターネットやデジタルボタンを使わず、電話投票で視聴者とのインタラクティブを成立させていたが、これも大成功のラインにもっていっていた。よく考えれば、インタラクティブ性などスピードの問題はあれ、昔もハガキや手紙、FAX、電リク(電話リクエスト)手法を使い、あったことはあったのだということを思い出させてくれたという意味で、この番組は面白かった。
1月2日現在で、ビデオリサーチの発表では第61回紅白歌合戦の平均視聴率も、関東地区で前半35.7%(前回37.1%)、後半41.7%(同40.8%)関西地区は前半37.1%、後半42.5%、名古屋地区は前半40.4%、後半48.1%でまずまずの数字。嵐の功績が大きいとはいえ、演歌のバックダンサー、アニソンでの水樹奈々との共演などAKB48も結構活躍していただけに、こちらも生放送を順当にこなしたといえる。
話を戻して、そもそも「「あけましてAKB!2010年もガチでいきます 生で晴れ着で全員集合 大新年会スペシャル」」なんていう番組が成立する理由は、スポンサー名をみればわかるが、AKB起用のCMが増え、スポンサーを集めやすかったといえる。さすがにHPとNECのスクランブルはなかったとはいえ、AKB起用のスポンサーがすべてバックアップしたことは確かだ。
それで変に面白かったのは、豪華賞品を用意しなくてもAKBグッズやAKBチケット自体が価値高なので、その辺りでまかなえて制作費を抑えられるという点だった。AKBがコンテンツビジネスとして新しいのはその辺だ。
しかし、日本テレビ+電通とAKB48のスクラムは想像以上にガッツリしている。しかも意外とAKB48のテレビ側からの底上げは週刊AKB(テレビ東京)ネ申テレビ(ファミリー劇場・東北新社)がやっているだけに、おいしいところを日テレが結構持って行っている感じがする(笑)
どちらにしてもこれだけ、メディア露出していても、ホームグラウンドはAKB劇場というところが、かなりの強みですなっ。
帰れる場所があるというのは、アイドルが精神的に着地できるという意味でとても大きなことだと思います。
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