2011年01月01日

マスメディアの波長を変えるAKB48

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

今日は書かないと決めていましたが(笑)TVを見ていて気付いたことがいくつかあったので書き留めておきます。

マスメディア(MM)が終わったと象徴的なことを言っている暇があったら、マスメディア(MM)の細かい変化を見るべきというのが、私の立場ですが(笑)年末年始のTV番組を見ていると、MMが悪玉コレステロール(ストレス)と善玉コレステロール(ストレス)とのようにアンビバレンツに存在しているなという印象を受けた。

まず、年始のCDTVのAKBライブの時、キムタクが「AKBはライブの方が全然いいわ、劇場に行ってる奴の気持ちがわかる」発言に隣の黒木メイサもうなづくというシーンがありましたが、これは結構TVについて自由に語れる立場から、TVが伝えるものの限界を語った言葉として、凄く評価したいというか、キムタクは紅白の時からTVの前でおちょけてるシーンを連発してましたが、TVの限界を伝えてるメッセンジャーとして善玉な存在だなと感じた。紅白でも時々出てくるゲストがアドリブで一本調子を崩そう的な発言があり、まぁ割合、芸能人が視聴者サイドに立ったアプローチを見せてるなと好感を持ったことが度々あった。

紅白でいちばん面白かったのが、伍代夏子のひとり酒、細川たかしの浪花節だよ人生は、のパックダンサーにAKB48が出ていた時で、この波長はおそらく紅白であまり見たことがないものだった。伍代夏子の両サイドには柏木由紀と峰岸みなみが起用されていたが、これは主役をもり立てる意図があったが、カメラはきっちり後ろの渡辺麻友をおさえてたりもした。細川たかしの時は、宮崎美穂が先頭でとまどったりしていて、その姿と細川たかしのツーショットは紅白らしからぬシーンで、また歌い上げた後、細川たかしは何を思ったか、最後の礼をAKB48に向けてしていた。あまりの華やかさに感動したのか、客席に向かって挨拶していなかったのがとても面白かった。
さらにハートキャッチプリキュアの水樹奈々とAKBが歌っている時に板野友美が思いっきり音をはずしており、これもNHKとしては過去ありえない調子で、生まれと育ちが全然違うAKB48と旧歌手とのコラボは、MMの不思議な波長となり、これはかなり面白いと感じた。

レコード大賞において少女時代をわざわざ落としスマイレージに新人賞をわたし、AKB48をわざわざ落としEXILEに3年連続大賞をわたすあたりは、どうしようもねぇなという感じを受けたが(笑)今更avexを叩いても何も出てこないので、まぁどうでもいいんですけどね。avexのスーパーガールズのCDに握手券つけて売るのはいいが、握手券つければCDが売れるわけではないことが、わかって逆効果だと思うんですが…(笑)

また、映す数でもAKB48はTVの限界を示していた。SKE48とNMB48も加わり総勢120〜130人いたと思うが、NMB48の一人も確認できるような映りはなかった。霧のような存在として踊っていた。

別にAKB48だけでなく、悪玉MMを消火させる存在は、ニューフェイスの中にも複数おり、MMは生き残りをかけて、今後こういう存在を起用せざるをえなくなるのではないかと思う。善玉的存在で、嵐はまさにそうで、ニノあたりは、紋切り型ではない、いわば紅白らしくないトークを自然に吐いており、今のMMの中ではかなり存在価値がある人物だと思った。

MMの中でも浄化作用のできない新聞あたりは凋落していくしかないと思うが、ことTVに関しては、年末最終回を迎えた「FACE MAKER」などのドラマを見ていると、復権ありかなと感じさせるストーリー展開だった。シナリオさえ良ければ、ドラマはまだまだ見る価値がある。一時流行ったネットドラマやケータイドラマはやはり予算が少なく、それだけいいものができる可能性は少ない。

MMの中でもTVにおいては、誰に向けて、さえはっきりさせれば、まだまだ有効なメディアのような感じがした。

マスメディアは波長さえ変えれば、またまだなんとでも生まれ変われる。そんな感じのした年末年始でした。

やはりAKB48はマスメディアの中で面白い役割を演じている。腐りきったレコード大賞などとらなくて本当に良かったと思う(爆)

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30数年広告畑で畑を耕しています(笑)コピーライターでありながら、複雑系マーケティングの視野からWebプランニング、戦略シナリオを創発。2008年2月より某Web会社の代表取締役社長に就任。snafkin7としてのTwitterはこちらからどうぞ。Facebookはこちらから。
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