2005年08月22日

アジパンダの戦略?

bbaff220.jpg今回は、ブログテーマとまったく関係ないのですが(笑)無茶苦茶、気になるTVCMがあるので書いておこうかと……

ことの始まりは、ビデオでドラマを見ていると、間のCMで1歳2ヶ月の娘が「キャー!!」と叫びはじめたのです。TVを見ると味の素の「アジパンダ親子編」がやっていて、終わると娘はまた「キャー!!」と今度は絶叫して、もう一度見たい風のベビーサイン。仕方なしに巻き戻しを繰り返し、ドラマの先行きは見れずまま、同じ30秒CMを20分間、見てしまった(爆)

かなり、やるな、アジパンダ!!

見た人も多いと思いますが、このCM、見れば見るほど良くできてます(笑)おそらく、スタートはベーシックなところから、のはず。以下は予想です(笑)→この時代、どうも基本の「味の素」の数字がおもわしくない。根本的に家庭の日常に入り込む大きな戦略が必要だ→味の素ブランドを新しくするキャラクターを持ってくることも考えられる→味の素パッケージをつらつら眺める→パンダの顔がはまるな→しかも味の素のブランドカラーである赤のパンダというのはどうだろう→結構、いいね→じゃあ、CMもそのパンダキャラで展開し、バーガーキングのようなHP、アジパンダの部屋みたいなのをつくってはどうだろう→結構、いいね→じゃあ、決まり、早速、やりましょう!!

と、なったかどうかは、知りませんが(笑)パッケージからリニューアルしぃのCM→HPという流れをキチンとつくってるだけに、まぁ、そんなところだと思いますが、HPでレシピにきっちりと落ちてるので、あぁ、これは、いろいろ料理をさせて、味の素をより多く使ってもらおうとしているのだなということは、そう、大方、はずれてないと思います(笑)現に、私もCMを見た後、CMでやってるレタスチャーハンを作ってしまった(笑)味の素、普段使わないのに、多めに振りかけて…(笑)

商品戦略のことはどうでもいいんですが、このCM、絵コンテから、おそらく、良くできていて、実際に撮影してる時も、結構、いいノリでつくってるのがうかがえます。味の素にしては珍しく、ノンタレで、お母さん役と子役の二人が、「お腹すいたね」で始まり、「チャーハンつくろうか」で、洋服ダンスに隠れている赤いアジパンダが、「チャーハン!!」って叫ぶ。そして親子でチャーハンつくってるところに、キッチンを駆けてきて、味の素を振りにアジパンダが来る。そして去っていく時のあの親子の不思議そうな顔。これがなかなかいいんですね(笑)そして「今日のは美味しいね」と娘が言い、「あー、いう」と聞き取れない声で母親。なんか、凄い会話なんですけど、コマーシャルとしては、音入れ、セリフ入れのタイミングが、抜群で、んん、なかなかいいコマーシャルではないかと、久々に感動した次第です(笑)CMはフィクション、しかも親しみを持ってもらって、好感度であれば、それでいいんです、という本当に正道をいってます。レッサーパンダがこのCMを見たら、思わず立ち上がってしまうくらい(もともと立ちますが・笑・ちなみに、パンダとはもともとレッサー(小さめ)パンダを呼んでいたそうで、1870年頃、ジャイアントパンダが発見されてから、もともとパンダと呼ばれていた、レッサーパンダは、レッサー(小さめ)のパンダと呼ばれるようになったらしく、パンダの世界もいろいろあるみたいですね・笑)

それで、赤パンダ顔の味の素も買ってしまいそうな勢いですが(笑)コマーシャルって、馬鹿らしくてもほのぼのしてるのって、いいなぁと改めて思います。味の素といえば、コーヒーのブレンディのも、原田知世が、柵にペンキ塗ってるのがありますが、あれも、商品のカタチから入ってますよね(笑)かなり、原点帰りしているところから、責めていて、まぁ、結果はどうであれ、いいなという感想です。

これを書いてる間に、「TOKYO美人物語」という番組がやってて、後藤久美子、伊藤美咲、チェ・ジゥなんかが出てるものですが、これも、資生堂の提供番組で、本当の美しさは?なんてのがテーマになって、結構、企業ブランド向上を狙ったものですが、路線としては同じなんですね。どちらも、味の素、美の素の足固めをしてる感じで…(笑)

んん、まぁ、時代的には歪んでいるにもかかわらず、CMの世界はストレート球でせめている。これが、どうクロスして、どう反応するのか?なんとなく楽しみです(笑)




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30数年広告畑で畑を耕しています(笑)コピーライターでありながら、複雑系マーケティングの視野からWebプランニング、戦略シナリオを創発。2008年2月より某Web会社の代表取締役社長に就任。snafkin7としてのTwitterはこちらからどうぞ。Facebookはこちらから。
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