2010年12月26日

汗と涙のスポ根祭り、特にテニス対決を見て…

akicha年末、いろんな特番がある中で、ネ申TVのスペシャル「汗と涙のスポ根祭り」は番組としてかなり面白かった。

宮澤佐江のプロボウラー試験前のスコア180超えテストの方は、ここ一番の勝負弱さにイライラしながらも、ターキー以上の連続ストライクを出すところまで、成長しており、10ゲーム以上消化したところでクリア。プロボウラーへの道としては厳しい感じはするものの、予告映像で14ポンドのボールを与えられた後のジャストポケットストライクを見ると、まだ可能性はあるなと…。期待したい。

それとは別に今回びっくりしたのは、テニス対決の方で、AKB48の中でテニス上級者が二人もいたことだ、高城亜樹(アキチャ)と研究生の島田晴香は高校時代、都大会、県大会で上位組で、高城亜樹は(高校はテニス推薦入学)都大会ベスト16、一方島田晴香は、県大会3位で、接戦を演じるも研究生の島田晴香が勝利した。

その2時間後、ある地域大会の公式ゲームに二人がダブルスを組んで、昨年伊達のコーチを務めていた人物にIフォーメーションを教わりながら出場することに…。1勝1敗で戦いつつも、やはりテニスから少し離れている二人は現役当時のキレを出し切ることができず敗退。負けず嫌いの高城亜樹は、延々涙を流し、強気の島田ももらい泣きとなった。

これを見ていて、AKB48というのは何か一つに秀でているものの集団かなと思った。狭い自分の経験だが、中学・高校でテニスをやっている友人はたくさんいたが、さすがに府でベスト16以内の実力者もいなかったし、自分は剣道を続けて有段者ではあるが、大阪市の大会でも2回戦にあがれたことは一度もない。PLにあたったからとか明星にあたったからと言い訳ばっかりしていて、後でわかったことだが呼吸を完全によまれていたことに気づきもしなかった。

高城亜樹と島田晴香の涙を見ていて、大阪市の剣道大会の決勝で、負けたチームの全員が泣いていたのを思い出した。当時はその現場で、負けたくらいでなんで泣いてるんだ、と、気持ち悪いなこいつらと思っていたが、今思うと、おそらくジャンルは違っても、スポーツの上級者での勝ち負けは、実力の違いがあることもあるが、運、不運、流れも大きく影響し、勝てると思っていることも多いので、その悔しさの度合いが高いのではないかなと思った。

彼女らの涙はまさにそういう涙で、現役時代のように体が動かなかったことと、ダブルスでの二人の息のあわせかたが、まだ甘かったこと、それをツメての次のチャレンジの道がないから、余計にこみ上げてきたものがあったのかと思う。

島田晴香は初めてみたが、高城亜樹の運動センスは以前から目を見張るものがあった。富士山登頂の時も頂上付近でも大島優子とラクラク先頭をきっていた。オーストラリアでの初ゴルフでもプロ野球選手の娘、倉持と並んでかなり遠くに飛ばしたり、アーチェリーでも運動センスの高さをみせていた。そして今回のテニスラケットを握っての姿勢、すげぇなと思った。島田晴香に負けたとはいえ、高城亜樹の場合は、相手の逆をつくというショットが多く、まさに相手をよく見ている、呼吸をよんでいるテニスをしていた。

呼吸をよまれず呼吸をよむ。これができないで、私は剣道をやめた。

技のスピードもあるが、スポーツの場合、自分の呼吸をよまれずに、相手の呼吸をよむことができれば、たいがい強い選手となる。

人間、息を吸う時はまったく動けないからだ。

私の場合、もともと運動能力が高くない方なので、肩を上下にしたり、自分の呼吸のクセが体の動きにすぐ出てしまう。気をつけていても、全力で戦っている時には自然に出てしまう。これは能力の問題なので、努力のことではないと悟った。ある程度のレベルより上のものには、不思議なくらい綺麗に面をきめられた。息を吸うタイミングがわかりやすかったのだろう。

こんな上手いテニスプレーをして、一流の目利き能力ももって、的確の指導のもと芸能界を突き進んでいる新しいタイプのアイドルたち。

まだまだ、個性を出し切れていないとすれば、まだまだのびしろはある。

秋元康があるTV番組で、韓国の少女時代、KARAとAKB48と比べて、ダンスも下手だし歌も下手だし足も短いし、美しさも負けている。勝てるのは一生懸命さだと語っていたが、少しは謙遜もはさんでいるような気がする。

少なくとも、得意なジャンルを一つは持っているメンバー。グループとしての実力はいまいちかもしれないが、意外と個性を持っているメンバーの集まりなのではないかと思う。

それがだんだんあかされていくのも面白い。

会いに行けるアイドルとして、かなり敷居の低いアイドルのように見えるが、なかなかどうして、こんな娘は身近にいないなという気持ちでファンになっている人も多いのだろうと予測できる。

また、先週の週刊AKBで渡辺麻友が語っていたが、夏過ぎたあたりから、AKB48のブームも終わるとマネージャーからも言われ、関係者全員がそう思っていたらしい。しかし終わらないことに不思議に思っている、その終わらないあたりは、ただのアイドルではないからだ。こんなにテニスの上手いアイドルなんてみたことない。見せるものがまだまだあることをファンはなんとなく感じているような気がする。








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1. Posted by テニスの老婆様   2011年02月12日 08:41
ユーチューブで見たよ

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30数年広告畑で畑を耕しています(笑)コピーライターでありながら、複雑系マーケティングの視野からWebプランニング、戦略シナリオを創発。2008年2月より某Web会社の代表取締役社長に就任。snafkin7としてのTwitterはこちらからどうぞ。Facebookはこちらから。
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