2010年07月17日

「ネ申言舌イヒ」の遊び

一応、メディア論を書くつもりが、またまたAKB48論になることをお許し願いたい(笑) CNETラスト原稿でAKB48がらみを書いたとき、はてなブックマークコメントで「CNETブロガーにヲタがいる、どん引き」みたいな感想もあったが(笑)現在セブンイレブンが全国でそのヲタフェアをやっているのだから、そう気持ち悪いものではないと今は判断したりしますので…(笑) しかし今度は「翼ブロガーにヲタがいる、どん引き」と書かれるかもしれないが(笑) その時は朝之丞さんに継続していいかどうかおうかがいをたてます(笑)

以前、AKB48はテレビの力を借りないで、ここまで浮上してきたみたいなことを書いた覚えがある。正確には初速にテレビを利用していないと書いたとは思うが、調べていくうちに、2008年以降は上手にテレビを利用していることがわかったので、ここで修正しておきます。あっさり。

CSやケーブルの「ファミリー劇場」チャンネルに東北新社が制作している「ネ申(ねもうす)TV」というのがあって、これにAKB48の主要メンバーが登場し、様々なチャレンジ・修行していく番組となっている。これを番組表や番組検索から引くのは至難の業で、ここに引っ張ってくるのにネットが巧みに利用されている。

一つは「ニコニコ動画 AKB48チャンネル」もう一つは「Youtube 東北新社チャンネル」あと、AKB48 Mobileと番組の公式サイト「AKB48 ネ申テレビ」。おそらく「AKB48」で検索や関連サイトを調べていると自然にこの番組があることに気づくようになっている。これらの告知チャンネルに入っている映像パターンは意外なくらい豊富にあり、力の入れようがわかるのと、東北新社ってかなりAKB48に入れ込んでるなぁ具合もよくわかる(笑)言い換えれば楽しんで番組をつくっている…と。

番組内容で吃驚したのは

「FLASH記者になり、袋とじを作れ!」

「明治大学で大学講師になれ!」

というものがあり、明治大学で「人付き合い」と「笑顔の作り方」を語る大島優子にはあらためて感心した。いやはやNO.1になるにはいろんな処世術を駆使しているのだな…と学生もメモしてたし(笑)

あと、山奥でAKB 前田敦子(18歳)とSKE 松井珠理奈(12歳)のセンター同士が陶芸をしながら心洗われる会話を延々続けたり、すべてハイビジョンで超きれいに映されている。

今や劇場だけでなく、ニコニコ動画、Youtubeでティーザー的にあおっておいて、ネ申TVでしっかり魅力を伝えるルートもきっちりと成立しているのだなと。まぁかなりニッチなTV番組ではありますが、ニューヨークロケのプロモーションビデオ撮影もはちゃめちゃで楽しいものでもありますし、動物との握手会もかなり笑えます。現在、Season4が始まり、おぎやはぎの小木がドS面接官となって、各メンバーの性格と個性を暴き、あまりにもリアルにやりすぎたため、AKB劇場支配人からクレームがつき、小木が各メンバーに謝罪しにいってるところ(笑)となっている。

何故「ファミリー劇場」なのかよくわかりませんが、告知媒体といい、放映媒体といい、理想的なくらい低コストで運営されていることは確かで、コンテンツさえしっかりしていれば、どんな媒体でも効果的なんだよということも教えてくれています。

極端なことを言えば、ネットで注目をとれるコンテンツがあれば、TVの場所はどこでもいいとも言えます。そう思うと、TVからネットに引っ張ってくるパターンがよくありますが、こちらはお金がかなりかかりますね。また、TVで浅くネットで深くというパターンが通説でしたが、こと映像で響かせたいものは、ネットで浅くTVで深くというパターンもあるなと気づかせてくれます。

例えば、トヨタのYoutubeチャンネルがあって、この走りを臨場感あふれるハイビジョンでご覧なりたい方は、毎週何曜日の「マイナー」チャンネルでみたいな…ことも…ありうるのかと…

これとは別に先週から関西ローカルですが
読売テレビで「AKB48と××(ちょめちょめ)」という番組が始まりました。これは今度、大阪にもNMB48という組織ができるので、それのプレフェスタ的な意味合いもありますが、深夜帯とはいえ、メジャー局の冠番組となっています。

この番組では、AKB48にCMをやってもらいたい関西企業を堂々と募集しています。

メディア興しという役割を担っているのかなAKB48は…YJ・PBなど雑誌の活性化だけでなく、テレビの活性化にも寄与しはじめている。実数が出たらはっきりしますが、セブンイレブンのグッズのなくなりようの速さを見れば、現在のメディアステーションの一つであるコンビニにも寄与しているとも言えるでしょう。

AKB48はアイドルのネ申言舌イヒをメディアを揺さぶりながら楽しく遊んでますね。

以前は、禁じられた遊びだったのかもしれないが、今の時代、そりゃもう堂々と…

あまり、誉めすぎると、またヲタヲタ言われるので、この辺で(笑)

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30数年広告畑で畑を耕しています(笑)コピーライターでありながら、複雑系マーケティングの視野からWebプランニング、戦略シナリオを創発。2008年2月より某Web会社の代表取締役社長に就任。snafkin7としてのTwitterはこちらからどうぞ。Facebookはこちらから。
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