2010年12月12日

ブログ1日100回更新した「指原クオリティー」を考える

現在、アメブロの芸能人・有名人の1位、2位はAKBの前田敦子・大島優子が独走している感じになっているが、少し前、指原莉乃の「指原クオリティー」が1位となった時があった。「週刊AKB」というテレビ東京系の番組企画で1日100回更新というミッションを課せられ、23時間55分たったあたりで、100回更新を達成。アクセスを積み重ねた結果(3,500万PV/日)、翌日、見事1位となった。

私がAKB関連を取り上げる時、指原莉乃の名前を何回か出しているが、大分出身のこの娘は、アイドルの中でも本当にニュータイプでいろんな才能に驚かされる。

ラジオ収録、FNS歌謡祭生放送当日に、100回更新した指原莉乃を番組がまた密着していたが、「いいかげんな内容で100回更新したくない」とまず語り「でも、Twitter的なものになるのは仕方なく」と最初に記事のスタイルの設定をしていた。

メンバーの協力もあって、指原のブログに使ってもらおうと写メをどんどん提供。また、オールナイトニッポン収録時はラジオメディアを使って、100回更新企画を宣伝するなど、なんて抜け目のない娘だろうと…。また顔の見えないラジオの特性を使って、ラジオ収録時の他メンバーの写真をブログにアップさせ、ファンへのサービスも的確におこなっていた。

1回あたりのコメントが1,000件超えることもザラ。100回更新時には1日だけで60,000件以上のコメントがついた。ブログというメディアで何万人という人間を釘付けにしてた様子。凄いとしかいいようがない。

昔、コピーライターの集まりで矢数コピーの会というのがあって、テーマを与えられて、1時間に何本キャッチコピーを書けるかという、他流試合をよくしていたことがある。最多コピー優勝者、最良コピー優勝者を決めるのだが、たいがい最多の人間と最良の人間は重なっていた。数書けるというのは、質とも重なっており、それだけ視点が豊富ということ。視点が豊富ということは当たる確率も多いということ。

指原莉乃というのは、もともとアイドルオタクで、アイドルに近いところにいたいということでアイドルになった変わり者だ。アキバのメイド喫茶にもお気に入りのアイドルがおり、真剣に声援をおくってる(笑)トークのセンスが抜群で、文才もかなりあり、もしこういう娘がコピーライターの面接に来た場合、即通したいくらいのものを持っている。

当初そんなことを思っていたが、今やそんなレベルをはるかに超えている。先日、朝日新聞の15d広告に秋元康のインタビューが載っていたが、秋元康が今、注目しているのも指原のような存在のようだ。まず雑誌媒体の編集者に熱狂的な指原ファンがいて、どんどん企画を進めてくれる。そして、もう自分が想像していたのと別のところで指原莉乃の才能が開花して、見ていて本当に面白いと語っていた。

指原莉乃が嘉門達夫と絡んでいる番組があったが、その勢いに嘉門達夫が目をまるくしていたことがあった。サングラスをかけているので、そのまるさは見えなかったが(笑)圧倒されていた。雑誌、ラジオ、テレビなど、いわゆるマス媒体が18歳の新センスを持っている娘にふりまわされているカタチだ。そして、そういうカタチで、雑誌、ラジオ、テレビが動いていくと、これがまた面白いのだ。

今日、NMB48のグリコタイアップCMのメンバー企画のメンバー自演のプレゼンテーションが放映され、あまりに質が高いので1チームに絞りきれなく、2チームをインターネットで投票ということが発表されていたが、うまい使い方だなと思った。NMB48の公式ホームページに視聴者を引き込むことで、さらにNMB48の詳細を自然につかむことになる。

指原莉乃の「指原クオリティー」というブログも指原およびAKBを知るのに、上手い具合に予習復習の場所となっている。メディア出演の告知、出た後の感謝、心情とのふれあい。ファンの意見の取り込み、先の展望、昔はプロのプランナーがやっていたことをアイドル自身が最良のメディア活用を自然にやってのけてみせている。そして本人はいつでも等身大の自分でいられるバランスを保っており、何より自身が楽しんでいることが強みだ。

昔の話ばかりで申し訳ないが、アイドルの岡田有希子が自殺した時、全国からサブカルチャー語る系が新宿の紀伊国屋ホールに集まって、緊急会議をしたことがある。私も会社を早引きして参加した。芸能界の歪みを浮き彫りにしようと、みんなで話しあう場となったが、もちろん結論めいたことはでなかった。何故なら、本人が何を考えていたかが何もわからなかったからだ。当時は、ブログもないしツイッターもない。本人の本当の気持ちは本人だけにおさめなければならなかった時代だ。

バンジージャンプが飛べなかった以来、ヘタレアイドルと呼ばれている指原莉乃。オーストラリアで大蛇を首に巻いて笑顔をつくれなかったとして、またしてもヘタレアイドルとレッテルを貼られている指原莉乃。しかし、のびのびと18歳の自分の意見をブログで発信している。

本当にいい時代になったなと思う。

指原ブログ、24時間で200回更新、すごっ。

↓snafkin7のAKB48・SKE48・NMB48関連記事↓

第4回 AKB48総選挙 予想
アイドルと恋したら AKB 1/48
AKB原論-微積分マーケティングの勝利
AKB48は何をメッセージしようとしているのか?
ブログ1日100回更新した「指原クオリティー」を考える
プロ顔負けのCM企画力(グリコBREO)・NMB48
あなたは何の「目撃者」でしたか?
AKB48総論 - キャズムを越えたアイドルたち
16歳の渡辺麻友が経済誌で語っていたこと
記号の森のAKB48
AKB48はネット社会でなぜ支持されるか?
世界の中心は秋葉原という物語は1995年から始まった。
「ネ申言舌イヒ」の遊び
気がつけば、ネットワークはなくなっていた
カシアス島田について
マジジョテッペンブルースで見たもの
NMB48の渡辺美優紀(みるきー)について
さしこのくせに メモ
宮崎大サーカスにテレビの可能性を見た
劇場という衝撃-幻の一曲(ライダー)にAKB48の原点を見た
生放送をこなすか、こなさないか
マスメディアの波長を変えるAKB48
アイドルは、今、何故グループなのか?
関係の絶対性を歌った「Answer」-no3b
桜からの手紙-提供クレジットの新手法
「誰かのために」は今効くメッセージ
AKB48の桜が意味するもの
「最下層アイドル。大堀恵」はマーケティング本だ
AKB48論のまとめ集



コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
tora7
snafkin7
30数年広告畑で畑を耕しています(笑)コピーライターでありながら、複雑系マーケティングの視野からWebプランニング、戦略シナリオを創発。2008年2月より某Web会社の代表取締役社長に就任。snafkin7としてのTwitterはこちらからどうぞ。Facebookはこちらから。
最新コメント
月別マーケティング