2010年10月14日

10年後の代々木体育館、マジジョテッペンブルースで見たもの

magigachi

2000年の夏、何故か私は代々木第一体育館で、パラパラ全国大会の模様をiモードで実況発信していた。その少し前、軽い気持ちでパラパラオールスターズの応援サイトをつくったところ、翌日からツインスターやヴェルファーレに通う第三次ブームのファンに広がり、サイト立ち上げ3日後には、パラリストの情報サイトとして認知され、翌月には、iモード各雑誌に紹介され、代々木のイベントでは、10個の掲示板が常時動くというもの凄いことになっていた。

当時、携帯ではGoogleやYahoo!の検索エンジンは弱く、なんとか兄弟が運営していた検索エンジンが主流であり、そのなんとか兄弟から、絶賛されて、やはり雑誌で見開きで紹介され、管理人の趣味、好きな言葉、みたいなのも掲載された(笑)

その時まだavexも元気な時で、1億総パラパラ計画と題され、全国から代々木会場に大集結し、それなりの盛り上げをみせていた。しかし第一体育館が埋め尽くされるということはなく、1階でも結構スペースがあいており、少し寂しい感じがしたのをよく覚えている。

キーヤキッス、パッションなどavexがしつらえたグループも元気に踊っていた。電通が当時のパラパラブームを分析していたが、パソコンや携帯で希薄になりがちだったコミュニケーションへの反動で、五感を使っての生身のコミュニケーションの復権みたいな意味合いがあったとレポートしていたが、おおよそは当たっていたのではないかと思う。私もこのサイトを通じて、多くの若者と直接会ったりで、九州であろうが、広島であろうが、船橋であろうが、私はどこでも出かけてはiモード実況をし、知らぬ間に沖縄支部、東北支部みたいな、実況を手伝ってくれるスタッフが次々と現れ面白いことになっていた。このブームは最終的にはavexが自分で首を絞めたカタチとなり、約2年間で終止符をうつことになる。

代々木第一体育館は、そんな思い出の場所であった。

そして2010年の夏、同場所でAKB48がコンサートを行った。NHKBS2でライブの模様を90分にわたって放送したが、それを見ていると、隙間もなく、超満員、ヲタ芸の応援とともに、その熱気はもの凄いものだったことが伝わってくる。

そして、ドラマ「マジすか学園」の凝縮パフォーマンスとなっている、「マジジョテッペンブルース」の曲が流れると、その熱気は最高潮に達し、会場は渦巻いている感じになっている。「マジジョテッペンブルース」は「マジすか学園」の時には歌われず、「ポニーテールとシュシュ」に初めていれられた曲で、PVもYoutubeなどで見ることができる。



この曲で、AKB48はパラパラの振りも取り入れながら踊っている。これにはちと感動した。地に足ついているという感じだ。PVよりもNHKBS2で放送されたライブの方が3倍は迫力があって見入ってしまう。

それぞれがドラマの決めゼリフを吐いて本当にかっこいい。

今思うと、2000年のアイドルでもまだまだ作られたアイドルだった。しかしAKB48のパフォーマンスは学芸会のノリとはいえ、自分たちでやってる感が強く、ここ10年で随分変わったなという感想を持つ。

ヤンキー役は女子でもやってみたいキャラなのだろうか。大島、篠田、板野、みんな気に入りながら演じてるし、チームホルモンの北原、指原、高城などもそれなりにサマになっている。歌舞伎シスターズ、宮澤、宮崎、ネズミ役の渡辺もフード姿がとても可愛い。

前田、高橋も、なんか演技への入れようが違うのだ。

ここ10年で日本の経済もあまり思わしくないが、これを見る限り、エンタテインメントは確実に進化している。

NHKBS2放映の「マジジョテッペンブルース」で付け加えておきたいのは。カメラワークが完璧だということ。それぞれの決めゼリフをカメラは確実に最良アングルで捉えている。見れば見るほど完璧だ。

代々木第一体育館という場所で、行われたがために、本当に懐かしいざわめきが甦ってくる。



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30数年広告畑で畑を耕しています(笑)コピーライターでありながら、複雑系マーケティングの視野からWebプランニング、戦略シナリオを創発。2008年2月より某Web会社の代表取締役社長に就任。snafkin7としてのTwitterはこちらからどうぞ。Facebookはこちらから。
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