2009年02月26日

初音ミクの『メルト』がメジャーリリース

6a217878.jpgCNETブログあたりに、初音ミクのことを書くと非常に冷たい反応がありますね(笑)Web2.0の現実系体現者が初音ミクであるにもかかわらず、もうオタクの世界だと片づけてしまう。初音ミクの衣装がヤマハのDX7系の美しいデザインだなんて、どうでもいいのでしょう(笑)

ニコニコ動画でおこってることは、地球のマグマに似ています。彼らの方が確実に熱いのです。ネット産業なんて地表面でしかないのかもね、です。

ところで、初音ミク・ヒット曲の中でも『みくみくにしてあげる♪』の次に並ぶのが『メルト』。iPodに入れて聞いたりしてますが(笑)SONY系からメジャーリリースされるとのことで、まだまだ初音ミクの威力は伸びていきそうでやんよ(笑)

メルトは、恋する女の子の気持ちを可愛く歌った歌だが、主語が初音ミクなので、意味コードがガラリと変わってしまう。ボーカロイド(アンドロイド)が人の気持ちを持った時、たいがいは悲劇が生じてしまう。この歌では可愛いままで終わっているが、ミクがメルトして、可愛そうとなってしまうのだ(笑)

メルト 溶けてしまいそう
好きだなんて 絶対にいえない… だけど
メルト 目も合わせられない
恋に恋なんてしないわ わたし
だって 君のことが …好きなの

メルト 駅に着いてしまう…
もう会えない 近くて 遠いよ だから
メルト 手をつないで歩きたい!
もうバイバイしなくちゃいけないの?
今すぐ わたしを抱きしめて!
…なんてね


初音ミクは、ネットに舞い降り、地上に舞い降りた天使ではなく、女の子にまで降りている。

現実のアイドルで純粋系など皆無の今、初音ミクに純なものを求めて、可愛いとみんな表現するのはよくわかりそうな気がする。

朝 目が覚めて
真っ先に思い浮かぶ 君のこと
思い切って 前髪を切った
「どうしたの?」って 聞かれたくて


ある意味、深さはケータイ小説のようなものだが、やはり主語が違うのだ。そしてその主語はみんなが作り上げた主語でもあるから余計に可愛く思えてしまう。初音ミクは自分とつながっている主語でもあるのだ。

アニメ版では、好きとは言えず、『す……すっぱいネギはいやだよね』と言ってしまう初音ミク。

この世界は、自己組織化されたストーリーで展開して完成化している。

みんなが作り上げた主語。これがこれから何を語り出すかが本当に楽しみだ。




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snafkin7
30数年広告畑で畑を耕しています(笑)コピーライターでありながら、複雑系マーケティングの視野からWebプランニング、戦略シナリオを創発。2008年2月より某Web会社の代表取締役社長に就任。snafkin7としてのTwitterはこちらからどうぞ。Facebookはこちらから。
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