2008年04月19日

一番のコンバージョンキーワードとは?

55974a96.jpgSEOやSEMで決め手となるコンバージョンキーワード。いろんな企業の傾向を見ていてはっきりわかったことが一つあります。

それは、ブランド名を持っているところは、それが一番のコンバージョンキーワードのボリュームだということです。

当たり前じゃないかと、言われそうですが、これって、Webというよりもマス広告を賛美することになるので、SEO会社やSEM会社ってなかなか言わんのんじゃないでしょうかね(笑)

確かに、仕入れて扱ってるブランド名の物販やブランド名のない物販では、コンバージョンキーワードの研究探索はいろいろありますが……

例えば、リンゴを売ってるところは、リンゴと関係ワードで上げることには大変価値はありますが、もし強力なブランド名を自分で持って売っているところは、そのブランド名が最強のコンバージョンキーワードとなるということです。

もっとわかりやすく言うと、携帯会社を選ぶのに、イマドキ「携帯会社」と打つ人は少なく、「ソフトバンク」「au」「ドコモ」と打ってくるはずです。打ってる時点でもうすでに選別されているので、ファンかもしれず、好意を持っているのは確かで、調べて店にいって、あるいはeショップで申し込んでということになり最大のコンバージョンキーワードであるということです。(ちなみに「携帯会社」でGoogleで打つとソフトバンクが1位、Yahoo!ではauが1位となっており、SEOの視点からいってもドコモは既に負けています・笑)

ですから、ブランド名をしっかり持っている会社は、やはりマスメディアで強力に刻印しておくことは、ネットに引き込むにしても一番大事で、携帯会社の場合はそのままズバリではありませんが、ブランド名が一番のコンバージョンキーワードなのです。

クロスメディアマーケティングとかいろんな言い方がありますが、もっと単純にWebの時代になって一番大事なことは、ブランド名、ブランド価値をコントラスト明確に印象づけておくというになります。これも当たり前じゃないかと言われそうですが、Webの時代になって、Web以外のアプローチの重要性を言っているという意味では、ちょっと意味合いが違ってきます。

例えば、NTTドコモはNTTドコモでCMを打ってますが、消費者は「ドコモ」で検索してきます。ドコモで月130万件、NTTドコモで月25万件。今度、新ロゴになりますが、まだNTTはくっついている。もうその時点で他2社よりは不利だということになります。消費者はドコモというブランド認知なのに、発信者側は延々NTTドコモなわけです(笑)ですから、ブランド名とコンバージョンキーワードが一致しておらず、ドコモの場合は検索表示も一致しておらず、おそらくブランディングは多少ブレていくことになります。そういう意味でマス広告というのは強力なだけにとても大事で、マス広告とWebの整合性を完全に合わせておかないとおかしなことになってしまいます。ということです。

車でいうと、いろんなキーワードからジャガーのサイトに来る人はいるでしょうが、ジャガーを買いたい人はまず「ジャガー」でひいてくるでしょうから、ちまちましたコンバージョンキーワード探しをしていても意味はなく、ジャガーを印象づけておくことが最大の販促になります。まっ、これも当然なんですけどね。

大企業の場合は、ブランド名が最大のコンバージョンキーワードであることをより意識し、ではWebで何をしなければならないかを考えることは、意外と新しい視点かもしれません(笑)Webですから、やれることは多彩で、それはここでは書きません。そしてそれが一番面倒なことで、なかなか充分に対応していないというのが実情かもしれません。

ブランド名が最大のコンバージョンキーワード、ブランディングはスクリーニング作業と同じです。マス広告は終わった!!Webならなんでもできる!!という考えがいかにバカバカしいかがわかります(笑)無駄なマス広告が終わりかけているだけの話で、ブランディングをきっちりしているマス広告は永遠に元気であるはずで、Webも同じです。無駄なWeb広告は終わるでしょう(笑)

ベタですが、大阪でいうと、最近感心したのは、551の蓬莱のコピー。「こんな時だから、551の蓬莱のある時」 こんな時だからで一蹴している企業姿勢は凄いブランディングです。うちは安心でっせ、さらに食べるまでの時間を短縮してまっせと爽快でふ。試しに検索してみましたが、「551」だけで、GoogleもYahoo!も1位表示。トータルにブランディングができてますね。ここはいつも客視点で考えられる会社なのだと思います。

てなことで(笑)

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コメント一欄

ブランド名が最大のコンバージョンキーワードとのこと、勉強になりました。
あとは、そのブランド名をいかに浸透させるか、ですね・・
ブランド名を浸透させるコストと、直接的に誘導するコストを合わせたトータルコストを意識しなければいけないのかもしれないですね。

今後も参考にさせて頂きますので、がんばってください
2. Posted by Mr.Dalian   2008年04月21日 11:42
5 いつも読んでいただいてるとのことで、ホント嬉しく、コメントありがとうございます。
おっしゃるようにブランドワードはSEOで拾えますが、何がきっかけで打ってるのか、着地サイトはそれでいいのか、課題はいっぱいですね。
例えば、「ソフトバンク」ですと、Googleでオンラインショップをリスティングで表示させています。いわゆる残心の構えですね(笑)
これからもご意見、よろしくお願いいたします。
1. Posted by かねこ   2008年04月21日 11:02
いつも読んでいます。

このブランドワードが一番のコンバージョンキーワード
というのはごもっとも
ですが、
クライアントがここでよく言うのが
「ブランドワードはSEOでひろえる」
だからリスティングではやらなくていい
というクライアントは多いです。
検索結果の占有率を上げる事は
最終的なコンバージョン数を引き上げる事になるのですが、
これを説得するのは結構大変だったりします。

ブランドワードをあげるにはマスが大事。
当然のようで、気づいていない広告会社とクライアントは多いと思います。
ある種効果測定にもなりますからね。

貴重な記事、ありがとうございます。

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30数年広告畑で畑を耕しています(笑)コピーライターでありながら、複雑系マーケティングの視野からWebプランニング、戦略シナリオを創発。2008年2月より某Web会社の代表取締役社長に就任。snafkin7としてのTwitterはこちらからどうぞ。Facebookはこちらから。
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