2008年02月20日

BT広告時代にあって…

997b4622.jpgBT(Behavioral Targeting)広告の記事およびそのものをよく目にするようになってきましたが、広告も、ようやく、ちょいサイエンスになってきて(笑)良かったなと思う一方、行動ターゲティングという言葉が走り出すと、一面それになってくるのは、ちょっと気が引けてしまいます(笑)

1990年代の終わり頃にアマゾンのようなレコメンシステムが流行って、企業サイト内での回遊で同様の提案をしたことがありますが、その時代は『そんなこと本当にできるの?』『できたら最高だね!』というコメントに『お金をかければできます!!』と苦笑しながら提案していたのを思い出します。

まぁ、今は膨大なデータを蓄積、解析、ターゲティングできる時代ですから、より精度の上がったものが作れるとは思いますが、なんとなくマユツバだなと思う部分もあります(笑)

マーケティングのサンプルデータに車関係が出てきた時は要注意(爆)で、効果があったデータにふんふんうなづくのはいいのですが、車関係って一番わかりやすいというか、やりやすいんですね(笑)3倍のクリック率とか、それはわかるんですが、広告費も3倍だったら意味ないじゃん(笑)

最近のBT広告ばやりの背景には以下のことがあると思います。

●リスティングネタの次のちょいサイエンスネタがなかった
●リスティングで負け気味の所が、純広を拾いだそうとやたらBT広告に力を入れてる
●新たな広告収益源として過大評価している

要はBT広告のシステムの精度の問題であって、どれだけマインドまで掴んだターゲティングができるかで、カテゴリー分けができたからといって、必ずしもその人のハートを掴んでいるわけではないのであって、そういう傾向にある人に、そういう傾向の広告をかぶしているわけで、コンバージョン率まで3倍というわけではないので…当然ですが…

レコメンシステムの時も、あまりにもにじりよってくるので、ほっといてくれ!!という反動がありましたし(笑)にじりよってくるのも好きな人もいるので一概に言えませんが、ほどほど精度があがる程度にほどほどにしてくれないかなと、消費者の立場ではあります(笑)

行動科学的なアプローチというのは、ホント日本人っていうのは鵜呑みにしちゃうんですけど、こういうのは学生時代から何度も通ってきていますが、あくまで仮説設定なんで、どこまでその通りになるかは、きめ細かいところではわからない部分があります。

だから、もう一方で複雑系アプローチがあるんですが、本音のところへんなんですが、月曜日カツ丼食べた人が、火曜日もカツ丼食べたとします。だからといって水曜日もカツ丼食べる人は極端に少ないように(笑)その辺がとても難しいと思うんですがね(笑)

まっ、今のところ、効果ありのデータしかちやほやされていませんから、実地でやってみて、いろいろわかると思いますけど、人って、そんなに単純じゃない(笑)と思いまふ。

多少なりとも絞れるのはいいことだと思いますが、それはシステムの精度が上がって自然にやれることなので、自然にやればいいわけで、新媒体扱いするのはなんだかなぁ……

しばらくは、BT広告のニュースというのはラッシュで続くわけで、これからどうなるのか、楽しみにしておきます(笑)

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snafkin7
30数年広告畑で畑を耕しています(笑)コピーライターでありながら、複雑系マーケティングの視野からWebプランニング、戦略シナリオを創発。2008年2月より某Web会社の代表取締役社長に就任。snafkin7としてのTwitterはこちらからどうぞ。Facebookはこちらから。
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