2008年02月05日
今度はGoogleのYahoo!支援へと

この3社の中でいちばん焦ってるのはマイクロソフトでしょうね。何故焦ってるかというと、Windows-IEというインターネットの定番プラットフォームが崩れ去るのが目に見えてきたからだと思います。ブラウザではIEに信頼性がないのはもちろん、OSも別にWindowsである必要性はなく、Googleなんかが携帯で推し進めようとしているダイレクトネットシステムみたいなものが急速に進めば、PCでも別にブラウザなんか必要なくなるでしょうし、Linuxなら廉価でいけたものを飾りつけて高く売ってたWindowsの世界がもうそろそろ限界に近いということもあります。
インターネットの世界をフリーと位置づければ、本当はLinuxのOSで充分ですよね。このLinuxの世界ではマイクロソフトは必要ありません。Yahoo!のような饒舌なビジネスコンテンツも本当は必要ないかもしれません。Linuxの世界と不協和音を奏でないのがGoogleのような気がします。
ビジネスをインターネット化しているのが、マイクロソフト、Yahoo!
インターネットをビジネス化しているのが、Google
簡単に言ってしまえば、そんな違いでしょうか…
次にYahoo!の立場が微妙というか、どうするんでしょうかね、オーバーチュアの新システムもいまいちですし、検索エンジンも未だにカテゴリー登録をひきずってるし、中途半端な感が強くします。それなりに古典的な価値はありますが、Googleのアナリティックス、アドセンス、アドワーズ、アース、トレンズ、ほどの人をフリーの世界へ引き込む革新性がないような……
Googleにしたら、マイクロソフトのYahoo!買収はインターネットの後退を招くので防ぎたいところなんでしょうね。
この買収劇と支援劇、どこで収まるかなんですが、Yahoo!がどっちに動いても、最終的にはGoogleの勝利ということになると思います。
たとえば、Googleのアドセンス、これはネット人口の共有財産でもあるわけです。Googleは充分、分配しているのです。フリー&シェア、インターネットの基本を忠実に体現しているのが、やはりGoogleなのです。マイクロソフトは変なCSRで還元していたり、Yahoo!に至っては、アフィリエイトシステムさえない(最近まどろっこしいのを作ってるが…)のに気がつき改めて驚きます。
独占でも、ことネットのような複雑系の世界では、いい独占もあり得るのです。あらゆる淘汰にいつも揉まれてるわけでして…
さて、Yahoo!は果たして株主の単なる道具に成り下がってしまうか、コアコンピタンスを磨いていく技術屋としての意地をみせるのか、Googleに支援してもらった方がよっぽどいいと思うのですが…