2007年09月03日
世界新なしの世界陸上に見えるもの

というか、社会システムが本当に合理的なんだと思います。しかし、そのアメリカからも世界新が出てこなかったというのは、大阪が暑かったのか(笑)記録がある程度臨界点に来ているのかわかりませんが、人体の進化論からいって残念なことだす(笑)まぁ北京オリンピックでは、陸上でも世界新は結構出そうですが、世界陸上とオリンピックを比べれば、やはり精神的な高め方が違うんでしょうね。ということは、今や記録更新はメンタルレベルの問題であることがわかります。高速トラックかどうかという問題ではないのです。
世界新は出てないのに、日本新、アジア新は出てると言うことは、日本やアジアはまだまだ陸上後進国なのがわかります。陸上だけじゃないですが…
「メダル云々よりも、自分たちにとって価値のあるレースでした」とは日本チームのコメントですが、この国のメンタル風土が良く出ているコメントです。「世界の壁はまだまだ厚いですね」という表現はしないんですね。「これがアジア人の限界なんですよ」とあきらめをしているような節があります。実際、そうなんでしょうけど…世界陸上に出ている限り世界視野で発言して欲しい気がします。
ベストをつくせば正義なんですね。アメリカあたりはベストを創造するためにかなり真面目に取り組んでいる、その結果であるにも拘わらず…
「硫黄島からの手紙」「父親たちの星条旗」あの映画の図式は現在においても同じなんですね。負けてもベストをつくせば良しという日本、勝ってもあれはベストではなかったと考えるアメリカ…
だから、北京オリンピックでは、アメリカから世界新は出てくるのだと予想できます。
昔、板東英二がラジオで、自分が甲子園で優勝した時、準優勝チームの方に拍手がたくさんあって、この国のすべてがわかったような気がしたと言ってましたが、この風土はまだまだ残っています。
世界地平に立つには、ベストをつくす努力よりもベストを創造する努力の方が大切なのです。大リーガーで活躍選手の中には、アメリカに行って、ベストを創造する努力に切り替えている人たちがいます。野球の場合には割合、自然にそれができている日本人。野球という競技がもともとアメリカのもので、そういう発想を培うのには容易だからかもしれません。
日本で1塁はファースト、2塁はセカンド、3塁はサードと呼んで、それが英語だと勘違いしてますが、アメリカでは1塁はワン、2塁はツー、3塁はスリーと呼びます。キャッチャーやピッチャーが指示するにも、どちらが合理的かは言うまでもありません。