2007年05月07日
複雑系の半導体、自己組織化半導体について

何がどうなるって、この生き物のような半導体は、『電気信号の伝達速度を従来半導体よりも35%速くし、消費電力も15%低減させる』ということですが、ナノスケールになって限界がみられた半導体の世界がまだまだ極まっていき、さらにチャレンジ可能となり、これによって、より生命の情報伝達の世界に近づいたことにもの凄く意義があると思います。小さい小さい世界になって外から操作することはもはや不可能、それを内からというか自らの力を応用して形成される秩序、もうそんな段階なのだと…
インターネットのネットワークはもう自己組織化の域に達してますから、ハードもようやく追いついたということですから、この半導体を利用してのコンピュータ&インターネットの世界は一段としなやかに躍動的に動いていくことは確かです。
何故、日本でこういう技術が生まれないかは、ドリーミング度の違いでしょうね。アメリカあたりは、古くはサイバネッティックスあたりの『人間機械論』で真空管でコンピュータを初めてつくったあたりから、真剣に限りなく人間に近い機械をつくろうとし、工業機械でそのBODYを達成した後、サンタフェ研究所の大天才の集団が今度はHEADも人間に近いものをつくろうという夢をあきらめず、延々と着々と研究を続けているという事実。人工的な自然や人工的な人間をつくろうという意志はアジア人と比べられないくらい強いものがあるのだと思います。
たとえ生命がつくれなくても、省エネを極限化して初発のエネルギーでロングに働く何かかできた時、それはひょっとして生命かもしれないのです(笑)
モノ自体は生命じゃないかもしれませんが、誰もが日頃やっているコピー&ペースト作業。これって、遺伝子のやってる作業と同じことをやっています(笑)もはや世界中みんなで何か大きな生命体のようなシナリオをつくっているのかもしれません。それは神のみぞ知るの世界ではなく、神さえ超えた壮大なコピー&ペースト作業です。と話を大きくするのはこれくらいにして(笑)IBMって凄いですね(笑)