2016年01月

2016年01月20日

振り返れば、SMAP自身が最愛のマネージャーを追い出しちゃったのよ

 SMAPはもともと不幸なグループだ。光GENJIのバックでスケートボードをしながら踊るスケートボーイズから6人選抜されて結成(1988年)されたが、1996年、今からちょうど20年前に既に森且行がジャニーズ事務所から即刻解雇された。表向きの理由はオートレース試験を内緒で受けていたということだが、本当の理由は、光GENJI解散の内密情報を森がマスコミに喋り、メリー喜多川が激怒したから。SMAPは20年前の状況から何も変わっていないことがわかる。この時の森の扱いは酷かった。SMAPにはもともと森はいなかったように今までの写真や映像から森を徹底的に削除、オートレーサーとしてポカリスエットのCMに出演した時も、起用をやめさせるよう大塚製薬に圧力をかけた話は広告業界以外の人も知っているくらい有名な話だ。SMAPのリーダーや主役はもともと中居でも木村でもなく、20年前に解雇された森だった。育ちがよくスポーツマンタイプのイメージを持つ森が軸で、それを補う5人のキャラ、中居、木村、草、稲垣、香取という設定だった。その森が最初に斬られているのだから、SMAPのグループコンセプトは当初から崩壊していたといっていい。

 1990年代前半、ジャニーズ事務所はゴタゴタが多い、1993年には田原俊彦が独立騒動で仕事を干され、同年、男戦呼組が活動休止。1994年には光GENJIの大沢と佐藤が脱退、1995年には光GENJI自体が解散した。当時は光GENJIがジャニーズ事務所のドル箱で、解散話は内密にしなければならなかったが、SMAPの森がマスコミにしゃべってしまったため解雇となった。引退会見は、森だけにし他のメンバーは出席しないようメリー喜多川は指示したが、中居正広だけがこれを無視して会見に出席した。この翌年、中居は初めて紅白歌合戦白組の司会に抜擢されているから、この時既にある程度の力は持っていたように思われる。キムタクは1993年「あすなろ白書」で既にブレイクしていたが、メリー喜多川の指示にはちゃんと従っていた。

 キムタクがドラマで連発ヒット、中居が紅白司会に連続抜擢される頃には、今回のSMAP騒動で追い出された飯島三智マネージャーとSMAPの絆は既に固いものになっていたと想像できる。しかし、2000年に入ると、SMAP自体のスキャンダルが目立ちはじめる。6月には稲垣吾郎と菅野美穂の熱愛報道。11月には中居正広が一般女性に中絶強要、電話の音声ファイルまで公開されたが、マスコミはジャニーズ事務所の圧力でこれをもみ消した。同月、木村拓哉と工藤静香とできちゃった婚。妊娠四ヶ月まで発表しなかったため、事務所はあきらめたらしい。2001年には稲垣吾郎が女性警官に怪我を負わせて逮捕、5ヶ月の謹慎。この年、SMAPは紅白を辞退。2003年、中居と一般女性との熱愛報道。2007年、中居と倖田來未熱愛報道。そして2009年には草剛が東京ミッドタウン近くの公園で全裸で逮捕される。ちなみに、このあたりは昔、心中事件がいくつもあり、昔から全裸の女の人の幽霊がよく出る場所と言われており、草はそれに憑かれたのではないかという噂もある。それにしても不思議な事件だった。

 こうやって詳細に見ていくと、SMAPは初期値もおかしいし、解散の危機は幾度もあった。今回のSMAP騒動の元は、2016年、年初の週刊新潮の記事以前に2015年、年初の週刊文春の取材だと言われているが、メリー喜多川と飯島三智マネージャーの確執など、ジャニーズの暴露本などで、かなり前から明らかになっていたのに、今何故、飯島マネージャーがジャニーズグループから追い出されることになったのか? それはSMAP自体で視聴率がとれなくなり、SMAP人気も低迷化している事実があり、2009年の草剛の全裸事件以降、飯島マネージャーの立場は急に弱くなったとされている。全裸事件後、マネージャーはずっとすすり泣いていたらしい。

 かなり前のジャニーズ暴露本では、ジャニーズ事務所内に派閥や対立はあるものの、均衡が保たれているように書かれている。しかし、中居、稲垣、草などのスキャンダルを経て、木村も2012年頃、スピード違反を二度やっているがSMAPそのものにもはやスター性はない。飯島マネージャーの立場を悪くしたのは何をかくそうSMAPメンバー自身という矛盾が浮かびあがってくる。強いままのマネージャーの権限と強いままのSMAPならば独立はありえたのだろうが、容赦のないメリー&ジャニーは弱くなったマネージャーと弱くなったSMAPを古くなったおもちゃのように放り投げた。木村の言うように「空中分解」も辞さない姿勢にでた。そして、結局は弱いあいつらは、どうせ泣きついてくるに違いないとよんだ。内紛記事はもう広く世に出てしまった。それならば上手にメディアを活用しようという思いが働いたのではないか。「週刊新潮」が出る前後にスポーツ紙に情報を流す。「世界でひとつだけの花」のCDが売れるのは予想外だったが、SMAP解散という報道で、世の中がどう動くかを見て楽しんでいた。そして長引かせると批判を浴びるので、「SMAP×SMAP」を終結点として、フジテレビと話し合った。SMAPはどのみち終わるのだから、葬式のようにしよう。黒い幕をバックに黒いスーツを着せよう。木村は忠誠を尽くしたのだからネクタイは白系でもよし。あとは黒。独立を先導した中居はいちばん下手。マネージャーといちばん仲の良い香取も右端。そして犯罪者二人は木村の両サイド。これで謝罪の舞台はSMAP葬式の演出となる。ネットでは、公開処刑のようだという意見もあったが、私にはまるで葬式のように見えた。

 シナリオ説も一時、ありうるなと思ったが、真相は状況を見ながら、メリー&ジャニーは楽しみながらマスメディアを操っていたのではないかと思う。結果、生放送の謝罪会見は視聴率30%以上という高視聴率。フジテレビはその後のニュースや番組で、この模様を放送して最近経験したこともないような視聴率を稼いだ。

 しかし、それは表層の世界での話。ネットの声こそが世間の心の声だ。大半が、きもち悪い、北朝鮮のようだ、パワハラだ、ありえない、解散したらいいのに・・・

SMAPは自分で自分の首を締め、苦渋と茨の道を選択した。

 かつて、ジャニーズで解散して、独立して、あまり邪魔もされずに、そこそこうまく渡り歩いたのは、シブがき隊の3人だ。この3人はメリー&ジャニーとちゃんと話し合ったのではないかと思われる。
ジャニーズ事務所もキツイ事務所だが、SMAPそのものにも大いに問題がある。ごく当たり前の結論となってしまったが(笑)

 今回のことで、マスメディアって、まだ力あるのねと感心した。ただまぁ、よく考えれば、新聞社発信のネットニュースがすべてをリードしていたように見えた。早いからね情報が・・・そして、情報源としては、ある程度の資金と時間と誌面を使える雑誌が有効みたいですね。

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2016年01月01日

空白歌合戦2015から見えたもの

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ジャニーズ事務所の方針のひとつに、“30歳を超えたらピンで雑誌の表紙に出ないこと”というのがあるが、これは本当に大切なことだと思う。ピンで表紙を飾ると、シワや老いがどうしても出てしまい、夢を壊してしまうというのがその理由だが、今年の空白歌合戦はこの点において酷かった。

イノッチの目尻のシワはまだいいにしても、森進一、松田聖子、高橋真梨子、五木ひろし、石川さゆり、藤あや子、坂本冬美などを見ていると、日本は本当に超高齢化社会に入ったんだなと実感させられた。黒柳徹子を総合司会にしているからこれは意識的なことかもしれないが、綾瀬はるかですら30歳で2年前の初々しさもなく、海街Diaryで共演していた長澤まさみの掛け合いでも、長澤ですら年食ったなという印象を受け、キンキラキンの舞台演出にも問題があるなと思った。ゴールドの反射光の中では、年老いて見えることがあるが、それにしてもすべての演出が古臭く、それが余計に出演者を劣化させて見えるように傾斜させていた。

また、いくら目玉がないからと言って、ネット文化に擦り寄って「千本桜」を歌う小林幸子にも吐き気がした。初音ミクの神聖な世界が壊れていく音がした(笑)

「イニシエーション・ラブ」や「さよなら歌舞伎町」で女優としてどうなのかと思い始めている前田敦子、「紙の月」で多少いい演技をしている大島優子がたかみなのためにサプライズ登場していたが、あまりにも違和感なくAKB48と一緒に歌っていたので、心理的には卒業しきれていないんだと思ったり・・・

年いきながらも爽やかにふっきれているのは近藤真彦くらいで、後輩ジャニーズの6組に対して、優しい視線を投げかけていた。今年の空白歌合戦で、ちょっといいなと思ったのは、近藤真彦のそういう姿勢と又吉直樹の芸人魂、恩義を感じて赤いスイトピーを丁寧に歌う松田聖子、心の底の気持ちとシンクロさせて歌うMISIA、自分たちの世界観にこだわる椎名林檎、Perfume、Superflyあたりだった。

しかし総じて、高齢者とその孫達が懐メロを熱唱している中、とにかく明るい安村みたいな下ネタ芸が場を盛り上げている印象は拭えず、空白歌合戦はさらに空虚化しているなぁと。

だいたい、テーマの「ザッツ、日本! ザッツ、紅白!」って何のこと? どっかの広告代理店がどうでもいい時につけそうなテーマタイトルだが(笑)NHKもそこまで自主性がなくなっているということか。

高齢であり、空虚な国、日本! かなり微分して刻んでいかないと、実像を見ながら仕事はできないなぁと思う元旦でありました。

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snafkin7
30数年広告畑で畑を耕しています(笑)コピーライターでありながら、複雑系マーケティングの視野からWebプランニング、戦略シナリオを創発。2008年2月より某Web会社の代表取締役社長に就任。snafkin7としてのTwitterはこちらからどうぞ。Facebookはこちらから。
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