2014年01月
2014年01月12日
食欲のセンサーという視点が新しい!!

その村山さんが本「あなたは半年前に食べたものでできている」を出版され、大阪のなんばパークスで記念講演をされると知って、さっそく聞きに行くことにした。すると、体験談を多くされたのだが、30歳までは、世の中の普通の人並みに、あらゆるダイエットを試み、あらゆる失敗を繰り返し、自分は運動神経はゼロだったと‥‥‥これには正直驚いた。本の中でも普通の人と変わらない失敗談が盛り込まれ、だから余計に説得力があるのだが、一気に親しみが増し、また人柄も思ってたいた以上に気さくな方で、講演も参加者をうまく巻き込み、本当に楽しい時間となった。
この本はまだまだ売れる!! というか正しい食欲の知識として、国民一人一冊必携レベルのものだ。以下、自分が新鮮に映った内容を自分なりにまとめてみる。
まず、食欲センサーを磨くことがいちばん大事という視点。
世の中では、カロリー計算至上主義となっていて、カロリーを低くすることがいいことだとなっているが、この本ではその傾向に警鐘を鳴らす。講演でも
A「おにぎり1個+豚肉」と
B「おにぎり1個だけ」ではどちらが太るか?
が例題と出され、カロリーだけに目を奪われているとBを選択しがちだが、代謝をたすける栄養素が入っているAの方が実は体に残るものが少なくベターであると‥‥
また、カロリーゼロ食品・飲料を口にしていても痩せない理由→カロリーはゼロでも逆に「食欲センサー」を曇らせてしまい、結果的にはバランスを崩した食生活に陥る‥‥これはサプリメントにも同様のことがいえ、現状把握と正しい知識もなく闇雲に口に入れると「食欲センサー」を壊してしまう結果となる。
とにかく現代社会は豊かになりすぎて、「食欲センサー」を乱すものも大量にあふれ、それらがすぐ手に取れる場所にあり、みんなその誘惑にさらされ、人によって差はもちろんあるが、「正しい食欲センサー」を保持するのが難しくなっている。
そこで、村山さんはわかりやすい例をあげる。
野生動物、例えばチーターなんかは自分よりも大きな獲物を平らげるのに何故太らないか?野生動物は「食欲センサー」が正常で、自分の体が本当に欲するものしか口にしない。食べ過ぎたから走るのは人間だけで(笑)本来は、走るために食べなければならないものを食べるのが本来の姿だと‥‥
現代人の「食欲センサー」を狂わしている大きな原因は、現代社会につきもののストレス。このストレスによって、本来体が欲しているものではなく、脂質や糖分に向かわせ、ストレスの刺激を緩和させるために、体に負担になるような成分を必要以上にとってしまう傾向にある。
このストレスに対して、暴飲暴食で帳消しにするのではなく、運動で緩和、クリーン、リセットして、正しい「食欲センサー」を磨き、本当に体が足りないと感じているものに自分で気づき、それを補うようにしましょうというのが村山さんの基本テーマ。これを簡単に整理すれば‥‥‥
正しい食欲センサーを維持して食べていれば、健康な体でいられる
↓
ストレスや添加物でこのセンサーを曇らせてしまっているのが現代社会
↓
脂質や糖分、アルコールでストレスを発散していると悪循環
また、バランスの悪いダイエットをしていると悪循環
↓
20分汗ばむ運動して、まず食欲センサーを綺麗にして
あるいはスポーツをして、心地良い疲労とともにストレスを流して
↓
自分の体が本当に欲しているものがわかる自分になること
↓
P(タンパク)F(脂質)C(炭水化物)バランスのいい食生活にするために
和食、一汁三菜、五味五色、を心がけ
食欲センサーが正常に働くように心がけること
これの地道な繰り返しと実行こそが、健康な体と心をつくり、さらには四輪駆動並みの力をだせるようになって、体力を向上、仕事の能率アップ、実力発揮が実現できる。
あと、本には、冷蔵庫の中身をどうしておくべきか、コンビニに行ったらどうすべきか、外食する時はどうしたらいいか、食べ過ぎた時の対応策、旬のフルーツの効用などが具体的に書いてあり、村山食堂のメニュー例まで掲載されている。
今まで、食生活改善の話では、カロリー、栄養バランスの問題が主だったが、村山さんの主張がとても新しいのは、それ以前に、食欲を正しくコントロールする「食欲センサー」を簡単な運動によってまず磨いて、そのもとに「食べる」ということをはじめましょう、というところ。
そこには無理も我慢も忍耐も何もない。
これを意識化するのと、意識しないでは大違いだ。
是非とも、自分の体で実践したいと思う。
くじけそうになったら、このサイン本を見て頑張ります(笑)

2014年01月02日
紅白歌合戦2013で見えたもの
2013年の紅白を見てて、解釈学的には大きく5つに分類できるなと思った。
1. 紅白的でいるもの
2. 紅白的でなくているもの
3. 紅白的でいらないもの
4. 紅白的でなくていらないもの
5. とにかくいらないもの
これにサンプルをつけていくと
1. 紅白的でいるもの
ゴールデンボンバーのエアメンバーパフォーマンス・藤あやこ&壇蜜の秋田美人コラボ(脱ぎが物足らなかったことはあるが‥)・水樹奈々&T.Mや松田聖子&クリスのような歌唱力があり意外なユニット・ドリカムの一般巻き込みライブ中継・miwaのような純粋な一生懸命系の新人・森進一や石川さゆりの過去ヒットの素直な歌い上げ・aikoや西野カナのような純粋恋愛ソング
2. 紅白的でなくているもの
綾瀬はるかの天然司会と涙・ふなっしーの狂ったパフォーマンス・美輪明宏の語り(2012のヨイトマケの方が迫力があったが‥)・Perfumeのハイテク照明演出(短すぎたが‥‥)・きゃりーぱみゅぱみゅのハイパーアートなパフォーマンス・サカナクションのライブ演出(これもちと短すぎたが‥‥)
3. 紅白的でいらないもの
水森かおりの桂由美デザイン巨大衣装・北島三郎の巨大竜・坂本冬美の古風(豊年満作・大漁的)な祭り演出・ジャニーズ、avex、48系に多いショートなメドレーもの・和田アキ子と北島三郎の会話・浜崎あゆみの金ピカ衣装・郷ひろみのバレエコラボ・氷川きよしのようなメッセージ性のない演歌
4. 紅白的でなくていらないもの
大島優子の卒業宣言(ニノの「芸能界をやめるんですか?」のツッコミはナイス)・泉谷しげるのブチギレ演技
5. とにかくいらないもの
avex団体系に多いパフォーマーと称する個性のない陳腐な体操踊り
こうやって全体を整理して眺めると、メジャーレーベルの誘いを全部断ったゴールデンボンバーはさすが自由度とアイデアの質が高く独自路線を突っ走り、紅白という国民的なお祭りを盛り上げるのに成功した唯一のグループのような気がする。騙しトリックに謝るというオチまでついててタライで全員が頭を打つシーンを見ていると、ドリフターズやクレイジーキャッツの正統的な後継者のようにも感じ、一見、紅白らしくない存在としがちだが、実は存在自体が紅白向きで、オリコンカラオケランキング49週連続連続通算50週目の首位と歴代1位を獲得したように、存在自体が堂々のボリュームゾーン、国民的なのだ。
逆に最低だったのは、AKB48の大島優子。こんな場所で卒業発表して場をシラケさせてどうするのだ。卒業はみんなが望んでいたことなのでサプライズでもなんでもない(笑)「安堂ロイド」でも真っ白な制服の桐谷美玲に腹を抉られ、女優としての存在感の限界も思いっきり感じさせていたが、嵐ニノの「芸能界をやめるんですか?」のナイス突っ込みというかボケ突っ込みがなかったら、場はもっと悪化してただろう。
そして、あえて1. 2. 3. 4. 5. に含めなかったが、足立ユイちゃんがトンネルを超えて、東京で「潮騒のメモリー」が歌えたことが一番ハッピーだった(爆)アメ横女学園に高橋アリサ(吉田里琴)が抜けていたのにはがっかりしたが有馬めぐ(足立梨花)他、ほぼ揃って「暦の上ではディセンバー」も聞けた。そして予想通り、小泉今日子→薬師丸ひろ子のバトンも実現した。ここに有村架純も絡めて欲しかったが、この時、特番か何かの撮影でノルウェーを旅してるようで、それは叶わなかった。
あまちゃんのアキになりきっていた能年玲奈も凄いなと思った。紅白では一回も能年玲奈と表示なく、フィクションのまま演じきった。大量の48グループよりもフィクションのGMTの方が輝いていたのにも時代を感じた。
フィクションを演じきるというのが「夢」なのだ。上の分類の1.と2.はほぼ、フィクションを演じきるタイプなのだ。紅白は夢を見る場所なのだから、夢を演じきればそれでいい。観客に向かって「手拍子するな」も何もないだろう(笑)まぁ泉谷はあんなんだから、あんなんでいいが‥‥
紅白歌合戦2013で見えたもの‥‥‥どこまでも夢を演じきれるかどうか‥‥‥
それは紅白に限ったことではない。芸能界の作法だろう、と言いたい。
1. 紅白的でいるもの
2. 紅白的でなくているもの
3. 紅白的でいらないもの
4. 紅白的でなくていらないもの
5. とにかくいらないもの
これにサンプルをつけていくと
1. 紅白的でいるもの
ゴールデンボンバーのエアメンバーパフォーマンス・藤あやこ&壇蜜の秋田美人コラボ(脱ぎが物足らなかったことはあるが‥)・水樹奈々&T.Mや松田聖子&クリスのような歌唱力があり意外なユニット・ドリカムの一般巻き込みライブ中継・miwaのような純粋な一生懸命系の新人・森進一や石川さゆりの過去ヒットの素直な歌い上げ・aikoや西野カナのような純粋恋愛ソング
2. 紅白的でなくているもの
綾瀬はるかの天然司会と涙・ふなっしーの狂ったパフォーマンス・美輪明宏の語り(2012のヨイトマケの方が迫力があったが‥)・Perfumeのハイテク照明演出(短すぎたが‥‥)・きゃりーぱみゅぱみゅのハイパーアートなパフォーマンス・サカナクションのライブ演出(これもちと短すぎたが‥‥)
3. 紅白的でいらないもの
水森かおりの桂由美デザイン巨大衣装・北島三郎の巨大竜・坂本冬美の古風(豊年満作・大漁的)な祭り演出・ジャニーズ、avex、48系に多いショートなメドレーもの・和田アキ子と北島三郎の会話・浜崎あゆみの金ピカ衣装・郷ひろみのバレエコラボ・氷川きよしのようなメッセージ性のない演歌
4. 紅白的でなくていらないもの
大島優子の卒業宣言(ニノの「芸能界をやめるんですか?」のツッコミはナイス)・泉谷しげるのブチギレ演技
5. とにかくいらないもの
avex団体系に多いパフォーマーと称する個性のない陳腐な体操踊り
こうやって全体を整理して眺めると、メジャーレーベルの誘いを全部断ったゴールデンボンバーはさすが自由度とアイデアの質が高く独自路線を突っ走り、紅白という国民的なお祭りを盛り上げるのに成功した唯一のグループのような気がする。騙しトリックに謝るというオチまでついててタライで全員が頭を打つシーンを見ていると、ドリフターズやクレイジーキャッツの正統的な後継者のようにも感じ、一見、紅白らしくない存在としがちだが、実は存在自体が紅白向きで、オリコンカラオケランキング49週連続連続通算50週目の首位と歴代1位を獲得したように、存在自体が堂々のボリュームゾーン、国民的なのだ。
逆に最低だったのは、AKB48の大島優子。こんな場所で卒業発表して場をシラケさせてどうするのだ。卒業はみんなが望んでいたことなのでサプライズでもなんでもない(笑)「安堂ロイド」でも真っ白な制服の桐谷美玲に腹を抉られ、女優としての存在感の限界も思いっきり感じさせていたが、嵐ニノの「芸能界をやめるんですか?」のナイス突っ込みというかボケ突っ込みがなかったら、場はもっと悪化してただろう。
そして、あえて1. 2. 3. 4. 5. に含めなかったが、足立ユイちゃんがトンネルを超えて、東京で「潮騒のメモリー」が歌えたことが一番ハッピーだった(爆)アメ横女学園に高橋アリサ(吉田里琴)が抜けていたのにはがっかりしたが有馬めぐ(足立梨花)他、ほぼ揃って「暦の上ではディセンバー」も聞けた。そして予想通り、小泉今日子→薬師丸ひろ子のバトンも実現した。ここに有村架純も絡めて欲しかったが、この時、特番か何かの撮影でノルウェーを旅してるようで、それは叶わなかった。
あまちゃんのアキになりきっていた能年玲奈も凄いなと思った。紅白では一回も能年玲奈と表示なく、フィクションのまま演じきった。大量の48グループよりもフィクションのGMTの方が輝いていたのにも時代を感じた。
フィクションを演じきるというのが「夢」なのだ。上の分類の1.と2.はほぼ、フィクションを演じきるタイプなのだ。紅白は夢を見る場所なのだから、夢を演じきればそれでいい。観客に向かって「手拍子するな」も何もないだろう(笑)まぁ泉谷はあんなんだから、あんなんでいいが‥‥
紅白歌合戦2013で見えたもの‥‥‥どこまでも夢を演じきれるかどうか‥‥‥
それは紅白に限ったことではない。芸能界の作法だろう、と言いたい。