2011年11月

2011年11月24日

乃木坂46キャラバンで時代が見えてしまったこと

nogizaka46
正直いうと、マーケッターとしてこれほど血が騒いだことはなかった。主催者側がサンプリングという言葉を多用していたが、自分にとってもまさに時代のサンプリング、仕事以上に燃えた一日だった(笑)家から徒歩7分の場所だからこまめに目撃できたこの実体験記事は、おそらくアイドル戦国時代にもやもやしている人たちのもやもやを解消するばかりか、今後何かを仕掛ける側の人たちに役立つものになるのではないかと思う。それだけ衝撃的な光景がいくつもあった。

まずは、あべのQ's mallで実際に見た光景を列挙する。

A) まだデビュー曲もなく深夜Cタイムの冠番組をはじめたばかり、ホームページでちょろっと告知した「乃木坂46」のトークショー&握手会(13:00start)にam9:30時点で徹夜組も含めて200人以上の人たちが整理券を求め並んでいた。

B) これは並んでも虚しいなと思い、娘二人とマクドナルドで時間をつぶし、整理券の配られる10:15に3Fのスカイコートに戻ってくると、それほど人は増えておらず290番台の整理券を手にできた。
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C) 家に戻って昼飯を喰って、12:05に3Fスカイコートに行くと500人くらいの整理列ができており、4Fの遠見ギャラリーを含めると600人くらいの人たちが既に待機していた。

NEC_0313

D) 権利列の中に入り、イベント会場の指定位置に入った時には人は800人くらいに膨れあがっていたが、800番台以降の整理券は余っている状況、開始直前の13:00くらいには、遠見ギャラリーを含めて約千人には達していた模様。

E) 整理券入手組は約800人、この800人は、立ち話等聞いていると、既にAKB48、SKE48、NMB48含め、既に洗礼を受けている人たち、ずっと話を聞いていると、彼らは「乃木坂46」に対してはかなりナチュラルに対応しており、公式ライバルだとか、AKB48、NM48の誰推しとか関係なく、「乃木坂46」を楽しもうとしている様子。既に推しを決めている人もいれば、生でヤバイくらい可愛いのがいないかと見に来たと語っているものもいた。

F) トークショーが始まると異様な熱気に包まれ、歌もないのに、「タイガー、ファイヤー、サイバー、ファイバー…」とヲタ芸のミックスが複数回打たれた。これには乃木坂46メンバーも圧倒されていた様子。

G) 舞い上がった乃木坂46メンバーの自己紹介では、TVではありえない個人情報オープンの連発。これがまた観客を沸かせた。30分の短いトークショーにアンコールの掛け声・笑

H) 握手会が始まっても筋金入りのアイドルファンは握手会列には入らず、握手している姿を最前列近くでずっと見学、ラストまで待って握手に参加する様子。あまりの可愛さに、みんなヤバイ、ヤバイと口にしていた。

I) 透き通った色白美人の白石さんと握手しているヲタが手を離さず、ずっと握っているので、スタッフに強力に引き離されるシーンも。

J) 5歳の娘と7歳の娘を前に、自分も握手会に参加。5歳の娘はメンバーそれぞれに「がんばってください!!」と言ってたのでメンバーはとろける表情、7歳の娘にはいろいろ質問をしてくれて、決して形式的な握手会ではなかった。ちびっこファンという珍しい登場にTV取材が入った。5歳娘は「可愛かった」7歳娘は「楽しかった」と順当な感想を緊張しながら答えていた・笑

K ) メンバーに今日のことブログに書いときますと言うと、本当に嬉しそうな顔、松村さん、白石さんは本当に丁寧な言葉をかけてくれた。その時点で、「乃木坂46、悪くねぇ」と実感。AKB、NMBとは何かが違うな…と、フレッシュなのはもちろん、以前「いくら美少女を集めたって」と言ったが、彼女らはそれ以上に可愛すぎる。ヤバイくらい、これは誤算だった・爆

自分が「乃木坂46」に悩殺されたことを書いても仕方ないので・笑 マーケッターらしいまとめをここからすると…

a) 若い層とTVメディアの乖離がよく取りざたされるが、それはAタイム、特Bタイムのことであって、深夜Cタイムは絶好のメディアではないかと思う。この層はネットとの結びつきも深く、いわゆるCタイム+ソーシャルネットは今一番有効なメディアミックスかもしれない。AKBとかNMBとかが失敗しているのは、Aタイム、特Bタイムに進出してのこと。秋元康がいう漢方薬としてのCタイムは若い層にはゴールデンタイムということがあらためてわかった。

b) Cタイム+ソーシャルメデイアのメデイアミックスも有効だが、数に限りがある。今日のキャラバンでも軽く1,000人を超えるかと思うと、800人くらいで停滞感がかなりあった。一般客もなだれこんできたが「なんだ、AKBみたいなものかっ」と吐き捨てて離れていく人も多かった。今日はおそらく、関西中から集まっていたが、「乃木坂46」についてはまだコア層のみ。キャズムを超えるつもりがあるのかないのかはわからないが、この800人の好意的な声援を聞くと、そんなにあせらず、じわじわいく方が得策だと思った。バレンタインの明治チョコレートCMが流れていく頃には、ブレイクするのは確実。このヤバイくらいの可愛さは生でじっくり見せていった方が爆発度も上がるだろう。

c) 結論めいたことを書くと、今日のイベントを通じて感じたのは、満たされない若者がふんだんにいるということ。この層がいる限り、アイドルグループは新陳代謝を繰り返しながらも廃れないだろうということ。こうやって握手会できるアイドルグループは求められているし、今後も強く求められていくだろう。発信する側は、もっともっと満たされない若者のニーズを見極め、誠実に真摯に彼らにアプローチすることが求められる。AKB48やNMB48は、ここをしくじったが・笑、一回失敗したソニー・ミュージックはここをどうするかがポイント。満たされない層を満たすことを一心にやり抜けば、公式ライバルどころか、超える可能性もある。秋元康がここまで計算していたかどうかはわからないが、もし、計算していたのであれば、やはり彼は天才である。


イベントに参加するまでは「乃木坂46」に懐疑的であったが、娘に質問しまくってた松村さんとか見ると、この娘ら、受身じゃないなと感じた。松村さんは天王寺の駿台に通ってたとのことで、あまりにも身近すぎて腰が抜けそうになったが・笑 彼女の大阪弁はかなり好きだ・笑

アイドルを語るにしても、実体験って大事だなぁと改めて感じた。

そして、満たされない若者はどこに行くんだろう…とも考えた。

そして、実アイドルと接して、興奮気味に語っている娘たちにもいい経験になったなぁと思った。

実のあるイベントをありがとう!!

【あべのキューズモール・参加メンバー】
青レーン(握手順) : 井上小百合・高山一美・若月佑美・松村沙友里・白石麻衣
赤レーン : 生駒里奈・西野七瀬・川村真洋・橋下奈々未・中田花奈

※このイベント時、松村沙友理さんの発言で翌日、11/24(木)ABC おはよう朝日に乃木坂46が出演することが告げられた。







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2011年11月03日

今年という年はなんだったんだろうな…

ゴマキ

SPAなどで後藤真希の対談を読んでいたが、結構、世の中を客観的にみつめていて、自分を表現したいけど、表現できないジレンマなども語っていた。本人がとった結論は年内で活動休止だが、この判断は意外とまわりが見えてるなという判断かなとも思う。最後の握手会でみせた涙は本当の涙であり、アイドルだけでない「個」の心情という意味で広くつながる涙だと思う。

今年はテレビに注目していくと年初に宣言したこのブログだが、AKB48の旧メディア興しどころか、旧メディアの確信犯的な構造が目についた一年だった。

典型的なのはNHKだ。公共的な放送といいつつ、時々特定企業の利益につながるような特集を組んでいることがある。ということは広告代理店との関係が濃くあるということだが、音楽番組などでのAKB48の過度な露出は、電通さんを彷彿させるわけですが(笑)一旦そういう眼で見始めると、なるほどなぁというくらい演出されている。K-POPとのセットも同じくで、何もフジテレビだけではない。日本テレビ、テレビ東京、他の局も含め、特色がなく同じ構造になっている。

この不況下、スポンサーを束ねている強みだろうが、それぞれのメディアの個性はほぼなくなったと言っていい。それは何も旧メディアだけではない。ネット広告でも大きな予算が動くものは、広告代理店が牛耳っている場合が多く、Yahoo!ニュースの偏りを見れば一目瞭然だろう。アクセスが上がるからとは思えないほど、くだらないAKB48関連の記事が多すぎるほど汚染されている。

これらは一体何かといえば、安上がりなアイコンであって、AKB48グループにしても、K-POPグループにしても数は多くデラックスに見えるが、低予算で運営できる素材。芦田愛菜ちゃんだって、そうだ。天然で可愛いし誰からも好感を持たれる割に低予算で設定できる素材。NHKは全国版の宣伝媒体としてかなり有効であって、ここで知名度をあげていけばCM活用などで、価値高く収入になる。というのが本当のところなんだろう。

だから、AKB48自体の実体に意味はない、K-POP自体の実体に意味はない、芦田愛菜ちゃん自体の実体に意味はない、という変則的な見方をすれば(笑)メディアは安上がりなアイコンを上手に使う時代が来たんだなぁ。そうでなきゃ、やっていけないんだなぁ、と情けなく納得できる構造だけがよく見える。

今年は、それが今まで以上によく見えるようになった一年だった。

そしてこの安上がりなメディア構造は新旧含めて当分続くんだろうな…

ということは、大震災、原発、放射能、豪雨、洪水、の真実にも近づくことができないばかりだけでなく、世界情勢、世界経済、日本経済の今についても真実に近づくことは到底できないということ。

その割り切りができたということが、今年の収穫ともいえる(笑)

大規模メディアの限界。
安上がりアイコンのメッキ剥がれ

ちゅうことで、考える「個」のブログ、考える「個」のつぶやき、考える「ソーシャル」な意見は、逆にとっても大事になってくるような気がします。安上がりなアイコンを愛してしまった人は仕方ないけど、まぁできれば、破綻を見つつ考えて行きましょうよと…(笑)

今クールのテレビドラマの視聴率が軒並みいいのも、不況ということもあるけど、割りきって客観視できる人が増えたと捉えたい。時代をみつめる材料ではあるからと…

後藤真希がメディアのステージから降りるのは大正解。流した涙も大真実。

1999年から後藤真希がやろうとしていた夢はもう今のメディアの中では実現できない。

考える「個」の出発を応援したい。

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30数年広告畑で畑を耕しています(笑)コピーライターでありながら、複雑系マーケティングの視野からWebプランニング、戦略シナリオを創発。2008年2月より某Web会社の代表取締役社長に就任。snafkin7としてのTwitterはこちらからどうぞ。Facebookはこちらから。
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