2010年06月

2010年06月13日

ツイッターでメッセージできない人達

フォローして楽しみにしていたのに、一向につぶやいてくれない人達がいる。タレントでは中川翔子san(しょこたん)とか…おかしいなと思って調べてみると…

「ブログの女王こと中川翔子が所属するワタナベエンターテイメントは、現時点ではタレント本人によるツイッターの利用を見送っている…場所を明確にしない、名前を載せない、などのガイドラインを確立し、リスク管理ができないとタレント本人がつぶやくのは難しい…」日経エンタテインメント2010.7月号

また、ホリプロでもつぶやきシローsanはよくつぶやくが、AKB48の河西智美chanは何らかの制限がかかっているようであまりつぶやかないという状況になっている。

国内では浜崎あゆみsanのつぶやきが話題になったが、フォロアー数は約20万人、一方ブリトニースピアーズなどはフォロアー数約500万人ながら、時々大量にリプライしたりしている。ブリトニーなどは、デビュー当初から、ファンの家に突然訪れる(ハワイツアー時)お茶目な面(ファンはあまりのサプライズ企画に絶叫していた)もあるので、混乱を恐れることなくツイッターを気ままに使っているのかもしれない。

ツイッターというのは「本人意志」に近いところで気軽に自由につぶやくことができるので「事務所戦略」「イメージ戦略」が色濃く絡んでいるタレントsanには制限がかかるのも仕方ないかとも思う。しかし、しょこたんなどは、ウィキペディアの自分の項目の間違いを自分で書き換えようとするネット上級者であるから(笑)問題ないと思うのだが、アカウントはあってもメッセージできない状況になっている。「スナナレ」事件の脚本家・北川悦吏子sanの泥沼状態を見ると、各タレント事務所はツイッターに消極的になるかと思うが、北川悦吏子sanも「本人意志」を貫くことによって、多少、痛さはあるが事態を終息させているようにみえるので、最悪のことばかり考えるリスク管理で、キツイ制限をかけて欲しくはないなと思う。

掲示板時代の悲しい選択

「タレントの本人書き込み」の問題で象徴的だったのは、2000年のモーニング娘。応援サイトでの出来事だった。ファンの思いに少しでもこたえたくて、メンバーと思われる人物が掲示板にありがとうメッセージを発して、掲示板は大混乱となった。その時、この応援サイトではネット上で会議を開き、この問題について延々と語り合っていた。そして最終的にとった判断が「たとえ、書き込んだ人物が本人だったとしても、掲示板が大混乱したことは事実。今後も本人特定が難しいので、モー娘。メンバー本人の書き込みはやめてください。」というものだった。ファンであれば本人書き込みは歓迎すべきとフツー思うが、このファンサイトの気高さは素晴らしかった。「タレント本人」「タレント事務所」の存在以上に、「ファンであり続けようとするファン」の力を見た思いだった。

掲示板とツイッターとの違い

最近、徐々に大物タレントがつぶやきはじめている。本人かどうかは、どこかでオフィシャルアカウントであることを告げればいいのだし、「いま、どうしてる?」のラインでつぶやいていれば、トラブルことはまずない。事務所もファンとの距離を縮めることができるツールとしての価値を認めはじめたからだと思う。掲示板時代の悲しい選択をみてもわかるように、ファンのネットリテラシーもかなりのレベルになっている。

リスク管理の発想を持ってしまえば、どんな素晴らしいガイドラインがあっても、ツイッターは手が出せないツールになってしまう。あまりに同時性が強く、管理できないからだ。逆に管理してしまうと同時性が薄れてツイッターとしての魅力はなくなってしまう。成功例をどんどん増やしていくしかないのだろうか。あの人も上手くやっているのだから、あの人も…あの人も…

ツイッター利用をさらに推進する大物タレントって誰かなとふと考えてみる?

大物なぁ?

すぐに思い浮かばない自分に情けなさを感じながら(笑)今回はこの辺で…



tora7
snafkin7
30数年広告畑で畑を耕しています(笑)コピーライターでありながら、複雑系マーケティングの視野からWebプランニング、戦略シナリオを創発。2008年2月より某Web会社の代表取締役社長に就任。snafkin7としてのTwitterはこちらからどうぞ。Facebookはこちらから。
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