2008年02月

2008年02月27日

『検索エンジン』をラストまで見てみる

ca5cadb4.jpgGoogleに『検索エンジン』と入れ、100ページ目くらいまでずっと閲覧していくと、Googleの配列傾向がちょっと見えてきます。最後の方のページにアダルト系検索エンジンがぎっしり詰まっています。要は、アダルトと名のつくものは、標準ワードの場合、後ろに追いやられる可能性が高いということですね。Googleは公序良俗を守るという使命感があるみたいです(笑)しかし『アダルト』で検索してくるものには特に規制をかけてるわけではないので、ニーズにあわした配列ということでしょうか(笑)

気になった検索エンジンを見ていきましたが、何となく面白いなと思ったのは、『落語検索エンジン』『ワイン検索エンジン』個性的というか、本当にニッチで面白かったです(笑)

『落語検索エンジン』はいろんなコーナーもあり、ネタの断片も出てくるので非常に楽しいサイトです。最近、若い人の間でも落語がブームとかで、これはポットキャスティング番組の影響もあるんでしょうかね。といいますか、今の時代の飽和感と江戸時代の飽和感と似通ったものがあり、落語の世界に対して凄く時代的な親近感があるのかもしれません。

『ワイン検索エンジン』はワイン好きにとっては役立つエンジンで、年代検索では楽天とかと直結してて、どんな値段で売ってるのかわかります。今時、5万円以上のワインがごろごろあるんですね。若い時とか、ワインの知識とテイスティングができるワイン会に結構通ってましたが、その当時、こんな検索エンジンがあったら便利だったんろうなと…。

いっぱい見た中で、意外とこの二つがいやに気に入ったでやんす(笑)

2008年02月21日

ホワイト家族ってあったかい

a0d05b63.jpg今、たいがいCMの好感度調査をすると、ソフトバンクがダントツ1位で、露出量もさることながら、最近のホワイト家族24の『旅する父』篇にいたっては、なんとも微笑ましいというか、いい日旅立ちの歌とともに、女湯はいらんだろっみたいなところまでいっている(笑)

もともと、ソフトバンクで働いている上戸彩が、疲れて家に帰ってくる姿が好きなCMでしたが、セリフまわしが上戸彩ってキャバキャラなんだなぁ(笑)と実感させてくれたりで、(お兄さんもぉ、お父さんもぉ、のもぉがゾクゾクくる感じで・笑)まぁ真面目に分析すれば、当初は、『予想外なプラン』を『予想外なキャラ設定・犬の父、黒人の兄』で印象づけようとしてるのねで自分の中では終わってましたが、ここんところ、このCM、もっと深いところで戦略があったのではないかと疑うようになっています(笑)それが、まんまとはまっている。

その戦略とは?

『0円』で叩かれ、『いじめ』で叩かれ、紆余曲折としたソフトバンク携帯CM。ホワイトプランと色彩的な斬新さで印象づけようとしたしていたが、やはりお得な実感がいる。学割はまぁいいとして、家族同士無料って、いいなと思うものの、実際は今の時代、家族同士で長電話するわけないし、一番通話しないラインで、ホットラインをつないだ感じに仕立てたような感じがします。しかも、それは、家族が解体している今、無料通話でもう一度つなげようという社会貢献(笑)にもなっているということで、なんとも好印象のサイクルをつくっちゃったわけです。

企画書的には
『実は家族同士はあまり長く通話しない』というデータがあり
家族がバラバラになっている今、ホワイト家族24で、日本の家族を救済する、みたいな(笑)
この携帯プランは、もう一度愛ある家族を再生する役割を果たす、みたいな(笑)
社会的なミッションを背負わされているのかなと(笑)

過去CMを見ていると、クリスマスのあたりは思いっきりあったかいし、
この家族のキズナは尋常じゃないくらい、あったかい。
しかも、犬にされてしまったお父さんは、現実のお父さんもそんな存在だし、
外人のようなお兄さんも、現実のお兄さんも文化的にはそんな感じだし、
ただ今現在の家族の役割に意外とリアルに近い設定がされているのかもしれません(笑)
学割が出てきて、急に先生だった、みたいなのはとってつけたようで別にいいんですが…

『旅する父』篇なんかは、昔のサントリーの雨に濡れた子犬篇とかJRの焼き直しのパロディなんですが、若い世代から見たら、無茶苦茶新鮮なんだと思います。凄い!!とか、よくできてるとか、

飛んでるあたりは、昔の西武の『僕はおじいちゃんが好きだ!!』みたいなラインで、ノッテル企業というのは、さばけたところでいつの時代も判断できるものなのです。

しかし、やっぱり、このシリーズ、ロングヘアの上戸彩が仕事に疲れながら『家でも仕事の話しぃ』みたいな気だるい、あれが良かったなと、『えっ』と振り返るあのアングル、ベストです(笑)

2008年02月20日

BT広告時代にあって…

997b4622.jpgBT(Behavioral Targeting)広告の記事およびそのものをよく目にするようになってきましたが、広告も、ようやく、ちょいサイエンスになってきて(笑)良かったなと思う一方、行動ターゲティングという言葉が走り出すと、一面それになってくるのは、ちょっと気が引けてしまいます(笑)

1990年代の終わり頃にアマゾンのようなレコメンシステムが流行って、企業サイト内での回遊で同様の提案をしたことがありますが、その時代は『そんなこと本当にできるの?』『できたら最高だね!』というコメントに『お金をかければできます!!』と苦笑しながら提案していたのを思い出します。

まぁ、今は膨大なデータを蓄積、解析、ターゲティングできる時代ですから、より精度の上がったものが作れるとは思いますが、なんとなくマユツバだなと思う部分もあります(笑)

マーケティングのサンプルデータに車関係が出てきた時は要注意(爆)で、効果があったデータにふんふんうなづくのはいいのですが、車関係って一番わかりやすいというか、やりやすいんですね(笑)3倍のクリック率とか、それはわかるんですが、広告費も3倍だったら意味ないじゃん(笑)

最近のBT広告ばやりの背景には以下のことがあると思います。

●リスティングネタの次のちょいサイエンスネタがなかった
●リスティングで負け気味の所が、純広を拾いだそうとやたらBT広告に力を入れてる
●新たな広告収益源として過大評価している

要はBT広告のシステムの精度の問題であって、どれだけマインドまで掴んだターゲティングができるかで、カテゴリー分けができたからといって、必ずしもその人のハートを掴んでいるわけではないのであって、そういう傾向にある人に、そういう傾向の広告をかぶしているわけで、コンバージョン率まで3倍というわけではないので…当然ですが…

レコメンシステムの時も、あまりにもにじりよってくるので、ほっといてくれ!!という反動がありましたし(笑)にじりよってくるのも好きな人もいるので一概に言えませんが、ほどほど精度があがる程度にほどほどにしてくれないかなと、消費者の立場ではあります(笑)

行動科学的なアプローチというのは、ホント日本人っていうのは鵜呑みにしちゃうんですけど、こういうのは学生時代から何度も通ってきていますが、あくまで仮説設定なんで、どこまでその通りになるかは、きめ細かいところではわからない部分があります。

だから、もう一方で複雑系アプローチがあるんですが、本音のところへんなんですが、月曜日カツ丼食べた人が、火曜日もカツ丼食べたとします。だからといって水曜日もカツ丼食べる人は極端に少ないように(笑)その辺がとても難しいと思うんですがね(笑)

まっ、今のところ、効果ありのデータしかちやほやされていませんから、実地でやってみて、いろいろわかると思いますけど、人って、そんなに単純じゃない(笑)と思いまふ。

多少なりとも絞れるのはいいことだと思いますが、それはシステムの精度が上がって自然にやれることなので、自然にやればいいわけで、新媒体扱いするのはなんだかなぁ……

しばらくは、BT広告のニュースというのはラッシュで続くわけで、これからどうなるのか、楽しみにしておきます(笑)

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snafkin7
30数年広告畑で畑を耕しています(笑)コピーライターでありながら、複雑系マーケティングの視野からWebプランニング、戦略シナリオを創発。2008年2月より某Web会社の代表取締役社長に就任。snafkin7としてのTwitterはこちらからどうぞ。Facebookはこちらから。
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