2007年09月

2007年09月29日

ある匿名のブログと有名指向のクリエイターと

ある舞台女優さんが好きで、その人の出演している芝居はほとんど見に行ってました。今でも「ポポンS」CMのお母さん役をやってる人ですが「ひろみち、おにぃさん〜」とか言ってる(笑)よく考えると20年以上、その人を芝居とかTVで見てることになるのですが…

ちょっと時期がずれてたら、仕事で会えたかもしれないなと思いつつ…(笑)

その人が最近、子育てのぼやきをえんえん綴ってるブログを匿名で公開してるのですが(笑)これがまた、なんというか生身の現実の重いブログでして、なんでこんなに克明に書くのだろうというくらい細かい描写で小学生の娘とのあれこれを書かれています。

だけど、これ、書かずにはいられない、不安が伝わってきて、かなり自分を確かめている感じがひしひしと伝わってきて、こういうのが根のある表現なんだよなぁと思います。

舞台俳優としてはかなり知名度のある人ですが、匿名にして、延々と書き綴っている。

それに比べて、本来匿名であるべき広告クリエイターの有名指向は最近、度がすぎています(笑)常に世の中に旋風を巻き起こしたいとか、ホント馬鹿なことばっかり言ってる(笑)そういうのに限って、Webにはノータッチで、誰も相手にしてないのに、狭い広告業界の中で誉めあいをしているという気持ち悪い構造が悲しいかな、いっぱいあるんですね(笑)

その保守さといったら、相撲の世界や政治の世界に近いものがあって、おかしいんですけど(笑)あまり近づきたくないところなんです(笑)コピーライターズの会合なんて、10年くらいまったく出てないし(爆)

バーでたまたまあった有名な新進のディレクターと会話
「先輩、まだいいコピー書いてますか?」
「僕はヘタな表現でも、世の中どう驚かそうかばっかり考えているんですよ」
「いいんじゃないの、驚かせてよ」

今、テレビやインターネットを見ている人たちが、驚きを求めているのか、そんな単純なことさえ、麻痺している凄さに呆れます(笑)それと面白いのは、広告賞の審査員をかってでている人の多さです。なんでこの人たち、審査員しているのかなと(笑)広告の場合、審査員は消費者だろうに(笑)ホントに麻痺なスターズなんです(笑)錯覚はどんどん増殖していくみたいですね。

私にとって、インターネットは格好の逃げ場でした(笑)少なくとも、あの気持ち悪い連中からは離れられる(笑)しかもWeb系の人はまともな戦略思考ができて、まともな人が多い(笑)

有名人の匿名指向と
本来匿名であるべき人の有名指向

本来、表現の力が発揮するのは、離陸する時よりも着陸する時です。

着陸できる人は、街の景色を見ながら何回も力強く離陸するはずです。
着陸できない人は、街の景色は見えないんだろうなと思います。

ジェットストリーム(笑)心地いいんでしょうけど、悲しいかな雲の上です(爆)

2007年09月19日

ふたりが消えたプリキュア

d393573e.gif娘と駒川商店街を歩いていると、「あ、プリキュア」と水色のスニーカーを指さすので、「ハイハイ、ふたりはプリキュアね」となんとなく買ってやったのはいいのだけれど、なんとなく疑問が残るままでした(笑)
娘はそのお店でもう履き替えて歩いているのだけれど、チラチラ娘の足下を見ると、キャラクターが何故か「ふたり」ではなく「5人」いるような…コレ、プリキュアじゃないんじゃないかな?とずっと疑心暗鬼でした。
あとで調べてみると、「ふたりはプリキュア」は→「ふたりはプリキュアMax Heart」→「ふたりはプリキュアSplash Star」→「Yes!プリキュア5」と進化しているのでした(爆)で、娘のスニーカーはこの「Yes!プリキュア5」のもので、「あ、プリキュア」と叫んだ娘は正解だったのでした(笑)

プリキュア
ついていけねぇよ(笑)

物語がこれまた複雑で…

ついていけねぇよ(汗)

トレンド家業にいる身でも…

ついていけねぇよ(汗)

もはや、娘は親を超えておる(笑)

その日は反省するが如く、お風呂でプリキュア・リンスインシャンプーを使って頭を洗いました(爆)

2007年09月03日

世界新なしの世界陸上に見えるもの

d62c0383.gifこういう記録で世界地図を形成するのはなんですが、終わってみれば、アメリカが金14、ケニアが金5、ロシアが金4と、やはりアメリカが圧倒的に優位なのは変わんないですね。これは、おそらく時代的にどうのこうのと言ったとしても、経済、文化面でもこの国はまだまだ世界をリードしている立場であるには変わらないのだと思います。

というか、社会システムが本当に合理的なんだと思います。しかし、そのアメリカからも世界新が出てこなかったというのは、大阪が暑かったのか(笑)記録がある程度臨界点に来ているのかわかりませんが、人体の進化論からいって残念なことだす(笑)まぁ北京オリンピックでは、陸上でも世界新は結構出そうですが、世界陸上とオリンピックを比べれば、やはり精神的な高め方が違うんでしょうね。ということは、今や記録更新はメンタルレベルの問題であることがわかります。高速トラックかどうかという問題ではないのです。

世界新は出てないのに、日本新、アジア新は出てると言うことは、日本やアジアはまだまだ陸上後進国なのがわかります。陸上だけじゃないですが…

「メダル云々よりも、自分たちにとって価値のあるレースでした」とは日本チームのコメントですが、この国のメンタル風土が良く出ているコメントです。「世界の壁はまだまだ厚いですね」という表現はしないんですね。「これがアジア人の限界なんですよ」とあきらめをしているような節があります。実際、そうなんでしょうけど…世界陸上に出ている限り世界視野で発言して欲しい気がします。

ベストをつくせば正義なんですね。アメリカあたりはベストを創造するためにかなり真面目に取り組んでいる、その結果であるにも拘わらず…

「硫黄島からの手紙」「父親たちの星条旗」あの映画の図式は現在においても同じなんですね。負けてもベストをつくせば良しという日本、勝ってもあれはベストではなかったと考えるアメリカ…

だから、北京オリンピックでは、アメリカから世界新は出てくるのだと予想できます。

昔、板東英二がラジオで、自分が甲子園で優勝した時、準優勝チームの方に拍手がたくさんあって、この国のすべてがわかったような気がしたと言ってましたが、この風土はまだまだ残っています。

世界地平に立つには、ベストをつくす努力よりもベストを創造する努力の方が大切なのです。大リーガーで活躍選手の中には、アメリカに行って、ベストを創造する努力に切り替えている人たちがいます。野球の場合には割合、自然にそれができている日本人。野球という競技がもともとアメリカのもので、そういう発想を培うのには容易だからかもしれません。

日本で1塁はファースト、2塁はセカンド、3塁はサードと呼んで、それが英語だと勘違いしてますが、アメリカでは1塁はワン、2塁はツー、3塁はスリーと呼びます。キャッチャーやピッチャーが指示するにも、どちらが合理的かは言うまでもありません。

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snafkin7
30数年広告畑で畑を耕しています(笑)コピーライターでありながら、複雑系マーケティングの視野からWebプランニング、戦略シナリオを創発。2008年2月より某Web会社の代表取締役社長に就任。snafkin7としてのTwitterはこちらからどうぞ。Facebookはこちらから。
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